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「北緯14度」を読む [読書]

火曜はテニスクラブが休みの日。ほかに予定がなければ、映画に行くことが多いが、今日は引きこもり気分。明日のそば会のために食材を仕入れにスーパーに行っただけで、家で本を読んで過ごした。

図書館で借りた本の中から、絲山秋子著「北緯14度」を読む。著者が2007年、アフリカのセネガルに2ヵ月滞在した時の紀行文だ。

セネガルはフランスの植民地だったので、公用語はフランス語。著者は若い時にフランス語を勉強したことがあるので、ある程度現地の人と意志の疎通ができる。そのうえ、セネガルの半数の人が使うウォルフ語を聞きかじり、異文化という垣根を取り払って、どんどん現地人の中に入って行き、さまざまな人と交流する。

著者がNGOで活躍している日本人に会いに行っていた時、たまたま日本大使夫人が現地を訪れた。その日本人は周到にセッティングして、一番きれいな場所だけ選んで町を案内したのに、あとで大使館の人から、「やはり大使夫人はショックを受けた」聞かされた。それを聞いた著者は逆にショックを受ける。

セネガルに赴任して半年も経つのに、ウォルフ語の「ありがとう」という言葉さえ知らず、それを説明されても恥ずかしいとさえ感じない。そして、藁葺きの家に眉をひそめ、蠅ばかり気にしていた大使夫人に腹を立てる。

いわゆる後進国に赴任している外交官の中には現地を見下したような態度をとる人が結構いるみたい。そのくせ、こういう人たちは先進国では必要以上にへりくだるんだろうな。

著者が出会った人たちの人間模様がおもしろおかしく書かれていて、思わず笑ってしまう。感傷的な表現を排し、女性の紀行文らしからぬ簡潔でユーモアに満ちた文章は読んでいて飽きなかった。

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8月末に咲き始めたプルメリアの最後の一輪が咲いている。枝を4本切り取り、2週間ほど前に室内に移した。
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