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『怒り』 [映画]

午前中テニス。初夏のような暑さだった。病気で休会していたFさんと1年半ぶりに一緒に試合をする。お元気になられて良かった。

昨日見た映画、2本目は吉田修一原作の『怒り』。原作は読んでいない。

暑い盛り、八王子の住宅地で夫婦惨殺事件が起きる。壁に被害者の血で「怒」という文字が書かれていた。1年経っても犯人逮捕に至っていなかったが、警察は整形を受けたと思われる犯人の顔を公表する。

その頃、家出して風俗嬢をしていた愛子は迎えに来た父親と千葉の港町に帰る。そこには父と漁港で働く、身元がはっきりしない田代という男がいた。やがて愛子は田代と一緒にアパートで暮らすようになるが、田代が殺人事件の犯人と似ていたため、ある行動をとる。

東京では、サラリーマンでゲイの優馬がクラブで知り合った直人と暮らし始める。お互い愛し合うようになり、かけがえのないパートナーだと思うようになる。しかし、テレビで見た犯人の顔と直人が似ているような気がして以来、優馬は自分のことを何も話さない直人に不信感を抱く。

沖縄では、高校生の泉が同級生の辰哉のボートに乗せてもらい、近くの無人島に行く。1人で散策していて、廃墟に住み着いている田中という男と出会う。泉と辰哉は田中に信頼を寄せるようになるが、その後に起こるある悲劇的な事件が彼らを引き裂く。

千葉、東京、沖縄のそれぞれの物語が交錯することなく、オムニバス形式で進行する。3人の男の顔がいずれも犯人に似ていて、一体だれが真犯人なのかという謎解きの面白さもあり、2時間半緊張が途切れることなくスクリーンに没頭できた。人が人を信じることの難しさ、土壇場でむき出しになるエゴと疑念、心の弱さなどを描いた作品で、ミステリーというより、人間ドラマ。俳優陣も主役級の人ばかりで、かなりの力作で見ごたえがあった。

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田舎の弟からもらったパプリカを焼いて、皮をむき、オリーブオイルとバルサミコ酢でマリネにする。
コメント(3) 
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コメント 3

pecotyan

「怒り」をみてきました。
9月にみた「後妻業の妻」以来です。

みた後でcliftonさんの映画評をみて、上手くまとめてあると改めて感心した次第。
スクリーンに吸い込まれ2時間半があっという間でした。
ただ見終わった後はずっしりと重い気持ちに。

年内にあと何本みれるか。
by pecotyan (2016-11-04 14:08) 

pecotyan

後妻業の「妻」でなく後妻業の「女」でした。
訂正お願いします。
by pecotyan (2016-11-04 15:06) 

clifton

「後妻業の女」は見ていません。予告編を見て、さすがに
大竹しのぶは上手いなあと感心したのですが、後回しに
しているうちに終わってしまいました。

「怒り」は久々に見ごたえのある邦画に出会った気が
しました。他人であれ、家族であれ、人を信じきると
いうのは本当に難しいことですね。

年々、見る映画の本数が少なくなっています。仕事を辞めた
当初は年に60本くらい見ていたのに、昨年は33本でした。
by clifton (2016-11-04 18:07) 

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