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『湾生回家』 [映画]

久しぶりに神保町まで出向き、岩波ホールで『湾生回家』を見る。台湾で観客動員数16万人を記録し、異例のヒットとなったドキュメンタリー映画。

湾生とは、台湾で生まれた日本人のこと。台湾は日清戦争後に日本に割譲され、第二次大戦終結まで50年間日本の統治下にあった。その間に台湾で生まれ育った日本人は約20万人。戦後、ほとんどの人々は身一つで日本に強制送還された。台湾が故郷であった彼らにとって日本は未知の国だったが、帰ってみたら一面焼け野原で食べる物もない生活が待ち受けていた。

映画の中では、70-80代の湾生6人を取り上げている。台湾の思い出の地を訪ね歩き、それぞれの子供の頃の台湾での暮らしぶりや台湾への思いを語る。皆さんに共通するのは台湾への強い望郷の念。台湾の人たちはその気持ちに優しく応えてくれる。

以前、日本人女性が監督した『台湾人生』というドキュメンタリーを見たが、こちらは日本統治時代に生まれ、日本語教育を受けた5人の台湾人の半生を取り上げた作品だった。日本語世代として青春時代を過ごし、戦後の国民党独裁の激動時代を生き、80代に達した人たちが日本への複雑な気持ちを吐露するのを聞いて、深く心を揺さぶられたことを思い出した。

『湾生回家』は台湾人監督による台湾育ちの日本人を取材した作品なので、『台湾人生』と対で鑑賞すると、日本統治時代の台湾の歴史がよく理解できるはず。今日の観客はシニア世代がほとんどだったが、台湾では若い世代も多かったとか。日本でも若い人たちに見てほしいと思う。

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岩波ホールで映画を見た時に寄る「六法すし」で昼食。『湾生回家』の監督も食べに来たよとご主人がおっしゃっていた。
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