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『たかが世界の終わり』 [映画]

札幌で見た2本目の映画は、『たかが世界の終わり』。カンヌ映画祭でグランプリを取った作品。

12年ぶりに故郷に帰って来たルイは、ゲイで34歳の劇作家。自分の死期が近いことを家族に伝えるための帰郷だった。出迎えたのは母、兄夫婦、そして妹。再会はどこかぎこちなく、緊張感が漂う。やがて食卓は言い争いの場となり、デザートの時に話そうと思っていたルイはその機会を失い、何も告げずに去っていくことになる。

原作は戯曲ということもあり、ほぼ5人の会話劇。なにゆえに彼が故郷を出たのか、どんな病気なのかなどの説明は一切なされない。顔のアップの連続で、セリフが次々に発せられる。兄の苛立ちが尋常でなく、田舎から脱出して成功した弟への妬みなのか、それとも帰郷の理由を感じ取っておびえているのか、よくわからない。

家族だからこそ傷つけ合うし、兄弟間の嫉妬や恨みもありがちなこと。でも、かみ合わない会話が続いたあげくに追い出されるように家を出るルイの心情を思うと、暗い気持ちになる。物語としての面白さはないし、全編に漂うのは孤独感というか寂寥感。疲れる映画だった。

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アイヌの刺繍。左:イレスカムイ(火の神)  右:ススカムイ(柳の神)
コメント(2) 

コメント 2

pecotyan

札幌での2本の映画、興味深い
です。

映画を観た後、色んな思いに
なりますね。
私にとって上映の時間は日常
から異空間への逃避。
入り込み泣いたり笑ったり、幸せ
になったり、悩んだり、学んだり。

音楽、映像も含めて製作者、役者
が作り出す映画は素晴らしいです
ね。

先日、日本のアカデミー賞の発表
がありましたが、予想通りのもの、
反したもの色々でしたが、中身は
濃かったと思います。

cliftonさんの映画評はとても刺激
になり参考になります。
これからも色々、発信してくださ
いね。
by pecotyan (2017-03-07 08:56) 

clifton

『人生フルーツ』はお勧めです。DVDが出たら、
ぜひ見てください。

映画は予約要らずで、ちょっと時間が空いた時に
一人で行けるのがなにより気に入っています。
コンサートや芝居は何カ月も前からチケットを
取らないと行けないので、だんだん足が遠のいて
います。

映画は現実からいっとき離れて別の世界に入れる
のがいいですよね。作品によっては歴史や政治を
学べるし、海外の情勢や異文化も知ることができます。
こんな安上がりの娯楽はないと思っていますが、
やはり年なのか、年々映画館に足を運ぶ回数が
減ってきました。
by clifton (2017-03-07 17:39) 

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