So-net無料ブログ作成
検索選択

『台北ストーリー』 [映画]

ユーロスペースで見た2本目の映画は、日本初公開の『台北ストーリー』。10年前に亡くなった台湾の楊徳昌(エドワード・ヤン)監督の1985年の作品。『非情城市』の侯孝賢監督が制作と共同脚本に携わり、主演までしている。

1980年代の台北が舞台。主人公のアリョンは少年野球時代、将来を嘱望されたが大成せず、家業を継いで生地屋をやっている。幼馴染の恋人アジンは不動産会社のキャリアウーマン。しかし、会社が買収されて失業してしまう。それをきっかけに二人の関係もきしみだし、思いもよらぬ結末へと向かっていく。

台湾が経済的に発展し始めた時代、変わりゆく台北を背景に過去に囚われた男と未来を見据える女を淡々と描き、やるせなく哀愁に満ちた作品になっている。頻繁に登場するタバコを吸うシーン、富士フィルムなどの日本企業のネオン、夜の街を疾走するバイクなどの映像が効果的に使われていて、印象に残る。

台湾で公開時は4日間で打ち切りになったらしいが、30年前には斬新すぎて良さが理解されなかったのかも。パンフレットの「台湾ニューシネマの幻の傑作」というコピーがあながち大げさではない、心に残るいい映画だった。

DSC03428.JPG
田舎の畑で見たいちごの花
コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
メッセージを送る