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『八重子のハミング』 [映画]

連れ合いは昼間から飲み会なので、私は久しぶりに映画に出かける。有楽町スバル座で、昼食を挟みながら2本見た。

1本目は、『八重子のハミング』。4度もがんの手術を受けた夫が若年性アルツハイマーになった妻を12年間にわたり自宅で介護したという実話に基づいた物語。

萩市に住む2人は共に教師だったが、妻の方は孫が生まれたあとに退職していた。校長だった夫は胃がんが見つかり手術を受ける。付きっきりで看病する妻の異変に最初に気づいたのは夫。友人の医師に相談すると、若年性のアルツハイマーと告げられる。しかし、がんがほかにも転移し、その後3度も手術を受けることになる。

夫は母や友人から、お前ががんに打ち勝てるよう奥さんが病気になったのだと言われる。妻のために自分が先に死ぬわけにはいかないと献身的に介護をする。やがて、症状が進み、引き受けていた教育長を任半ばで辞めざるを得なくなる。

物語のスタートは平成の初めなので、当時はまだ介護保険制度はなかった。アルツハイマーという病名すらなじみがなかったかもしれない。そういう状況にあって、主人公は妻の病気を周囲に隠さず、講演にも連れて行く。見世物にしているという批判もあったが、家族や友人、近所の人たちは彼ら夫婦を温かく見守ってくれていた。

娘が保育士として働いているため、祖父である主人公が孫の授業参観に行く。その時、孫が僕のおばあちゃんは子どもにかえってしまう病気で、一番の薬は優しさですと自分の作文を読む。思わず、涙腺が緩んでしまった。

優しさに満ちあふれ、時折クスッと笑えて、そして泣ける映画。萩の風景もきれいだし、俳優たちの演技も素晴らしい。こんな佳作の上映館が東京でただ1館だけというのは寂しすぎる。もっと多くの人に見てほしいと思えた作品だった。

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映画館があるビルの地下で、お昼にベトナムのフォーを食べたがいまち。香菜がほとんど入っていないため、味が締まらない。
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