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『台湾萬歳』 [映画]

一昨日、ポレポレ東中野で、ドキュメンタリー映画『台湾萬歳』を見た。台湾の日本語世代を取材した『台湾人生』『台湾アイデンティティー』の酒井充子監督の台湾シリーズ三部作の最終章。

前二作も見ているが、それらは日本統治下で日本語の教育を受けて育った人たちを取材したドキュメンタリーだった。三作目は台湾南東部の台東県成功鎮に腰を据えて、そこに暮らす人々を撮った作品。

成功鎮は人口約1万5千人の漁業と農業の町。元々原住民が住む地域だったが、1932年の日本統治時代に漁港ができてからは、日本人や漢民族が移住してきた。そこでは今でも、日本人が持ち込んだカジキの「突きん棒」漁が行われている。原住民の割合が5割と台湾では一番高い地域。

日本語を話す元漁師で漢族の80代男性、突きん棒漁をしているアミ族の夫婦、伝統的な狩りを続けるブヌン族の男性たちに約3カ月密着取材し、日本統治時代のエピソードや現在の暮らしぶりを引き出している。

かつては、漁師を何人か抱えて船長をしていた元漁師は引退後は畑仕事をしながら、奥さんとのんびり暮らしている。たまに市場に行き、魚を見るのが楽しみ。アミ族の夫婦はカジキ漁に挑戦しているが、なかなか獲れない。漁港の建設時にはアミ族の家々から1-2人の人夫を出すことが命じられた。しかし賃金なしで働かされたとか。ブヌン族のおばあちゃんは、日本人に山から現在の場所に強制移住させられた。山の暮らしはとても良かったのにと話す。

さまざまな政治状況の中で、困難な時代を生き抜いてきた人々の暮らしは変わったこともあれば、祖先への感謝と祈りなど変わらずに受け継がれているものもある。ゆったりとした時間が流れているのが感じられる作品だった。上映後に監督が現地の人々は日本人に来てもらいたいと願っているので、台湾に行ったら、ぜひ台東まで足を延ばしてくださいと話していた。二度台湾に案内した連れ合いの友人が次回は南東部に行きたいと言っているので、成功鎮にも泊まって、この映画を思い出しながら、歩いてみたい。

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知り合いの和雑貨を扱うネットショップで、「房州うちわ」を購入。うちわを作るには21工程の手作業があり、そのすべてを一人でこなせる作り手は、現在ではたったお一人とか。使ってみたら、竹がほどよくしなって、心地よい風が顔をなで、やっぱり本物は違うと感心した。
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