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『裁き』 [映画]

朝から雨降りの天気。今日は止みそうにないので、渋谷に映画に行く。ユーロスペースで、インド映画『裁き』を見た。

ムンバイで、65歳の民謡歌手が自殺ほう助の罪で逮捕される。マンホールで死んだスラム街に住む下水道清掃人が民謡歌手の歌を聞いたがために自殺したというのが警察の主張だった。法廷では人権派の若手弁護士、保守的な女性検事、中立的な裁判官が顔をそろえる。裁判のシーンに加えて、彼ら3人の私生活も描かれる。カースト、宗教、言語が複雑に入り組んだインドの社会が垣間見られて、興味深い。

シングルの弁護士はジャズを聴きながら車を運転し、高級スーパーで買い物をし、しゃれたクラブでお酒を飲む。バスで通勤の女検事は帰りに学校に寄って、子供を引き取り、家で夕飯の支度。仕事も家事も一人でやっている。家族4人で見に行った芝居は移民排斥奨励がテーマ。つまり、検事は人種差別者のよう。裁判所が1カ月間夏休みに入り、リゾート地に出かけた裁判官。障害児を持つ父親に対して、占い師に聞いて名前を変えた方がいいとか、何とかいう石で作った指輪を中指にはめるのがよいと勧める。インテリかと思ったら、実は因習的で迷信を信じる人だった。

久しぶりにダンスシーンがないインド映画を見たが、インドの法廷場面も関係者のそれぞれの暮らしぶりも非常に面白かった。歌で民衆を扇動したとして逮捕するなんて、インドでは権力の乱用がすごいなあと思っていたら、一度は無罪放免になった歌手が今度はテロ防止法に触れたという理由で再逮捕される。結局、民衆に訴える力を持っている人は権力側にとって邪魔なのだ。日本の共謀罪も同じように利用されかねないなあと思って、ぞっとした。

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ハチ公の写真を撮る外国人観光客がいっぱい。ハチ公はガイドブックに載っているのかな。
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