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『たかが世界の終わり』 [映画]

札幌で見た2本目の映画は、『たかが世界の終わり』。カンヌ映画祭でグランプリを取った作品。

12年ぶりに故郷に帰って来たルイは、ゲイで34歳の劇作家。自分の死期が近いことを家族に伝えるための帰郷だった。出迎えたのは母、兄夫婦、そして妹。再会はどこかぎこちなく、緊張感が漂う。やがて食卓は言い争いの場となり、デザートの時に話そうと思っていたルイはその機会を失い、何も告げずに去っていくことになる。

原作は戯曲ということもあり、ほぼ5人の会話劇。なにゆえに彼が故郷を出たのか、どんな病気なのかなどの説明は一切なされない。顔のアップの連続で、セリフが次々に発せられる。兄の苛立ちが尋常でなく、田舎から脱出して成功した弟への妬みなのか、それとも帰郷の理由を感じ取っておびえているのか、よくわからない。

家族だからこそ傷つけ合うし、兄弟間の嫉妬や恨みもありがちなこと。でも、かみ合わない会話が続いたあげくに追い出されるように家を出るルイの心情を思うと、暗い気持ちになる。物語としての面白さはないし、全編に漂うのは孤独感というか寂寥感。疲れる映画だった。

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アイヌの刺繍。左:イレスカムイ(火の神)  右:ススカムイ(柳の神)
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