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『ドリーム』 [映画]

今日も一日雨降りとの予報を聞き、映画へ。六本木ヒルズで、『ドリーム』を見た。1960年代の初め、ソ連との宇宙開発競争が激しさを増していた時期にNASAの研究所で働いていた黒人女性3人の実話に基づいた物語。

天才的な数学の才能を持つキャサリン、管理職を目指すドロシー、そして航空エンジニアを目指すメアリーの優秀な黒人女性たちが人種差別、性差別に耐えながら、自分たちの夢を追い求めて奮闘する。

当時はトイレも食堂も白人と黒人は別で、白人ばかりの部に配属されたキャサリンは800mも離れた別棟の黒人用トイレまで用を足しに行かねばならなかった。コーヒーポットもほかの人と同じものを使えない。差別している側はそれほど意識していないけれど、される側にとっては理不尽そのもの。

そういう環境の中でも決してめげることなく、並外れた才能と努力で、アメリカの有人飛行計画の一翼を担った女性たちのサクセスストーリーは痛快で、見ていて気分が良かった。

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映画のあと、六本木ヒルズのイベントスペースで開かれていた福島フェスに寄った。日本酒が50㏄くらいのグラス2杯分で500円だったので、豚汁と味噌おでんを食べながら、4種類試飲。
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『日曜日の散歩者 わすれられた台湾詩人たち』 [映画]

渋谷の「シアター・イメージフォーラム」で、台湾のドキュメンタリー映画『日曜日の散歩者 わすれられた台湾詩人たち』を見た。

1930年代、日本統治下の台湾の古都・台南で、「風車誌社」という詩人の団体ができる。日本語教育を受け、日本に留学し、日本の文学者やプルースト、コクトーなど西欧モダニズム文学に触れた詩人たちが中心となり、「風車」という同人雑誌を創刊する。日本語で詩作し、新しい台湾文学を創り出そうとしたが、プロレタリア文学が主流の台湾では彼らの詩は理解されず、「風車」は3号で廃刊となる。

戦後は、日本語が禁止され、言論弾圧にさらされる。二二八事件で主要メンバーの2人が投獄され、もう1人は白色テロで銃殺される。

ナレーションは無しで、当時のさまざまな資料映像に詩・絵画・音楽を組み合わせた、ちょっと変わったドキュメンタリー作品。上映時間が2時間40分と長く、途中眠くなった個所があった。

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一昨日、パプリカ、カブ、人参、キュウリ、セロリ、紫タマネギで簡単ピクルスを仕込む。病室に冷蔵庫があるので、昨日密封容器に入れて、Eさんに差し入れた。
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『ダンケルク』 [映画]

ずっと「チリチリ」のカレーを食べていないので、今日はカレーを食べるために品川ではなく、渋谷で映画を見ることにした。今話題の戦争映画『ダンケルク』を連れ合いと見る。緊張の連続で疲れた!

1940年、ドイツ軍にフランスの港町ダンケルクに追い詰められたイギリスとフランスの兵士40万人の救出作戦を史実に基づいて描いた作品。

なんとしても故国に帰りたいと願う浜辺に集まった兵士たち、動員された民間船でイギリスから兵士たちを救出に向かう人たち、そして空からそれを援護するパイロットたち。

まるで群像劇のようで、これぞという主人公はいないのだが、皆が生きて故国に帰るためにそれぞれにすさまじい生き残りをかけた闘いに挑む。ドイツ軍が直に登場するわけではなく、銃の音、空からの攻撃や魚雷で沈む船から、地獄のような撤退の模様が伝わってくる。

余計な説明はなく、圧倒的な映像と緻密な演出で臨場感が半端でない映画だった。戦争とは結局こういうことなんだよと突きつけられるような作品。

映画から戻って、Eさんを病室に訪ねたら、車椅子に座って本を読んでいたのでびっくり。昨夜は痛みで寝られなかったそうだが、今日は食事も普通食でちゃんと食べられたと聞いて、一安心。

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チヤナ豆とレタスのカレー。月-木の11時半から2時半までしか営業していないため、ハードルが高い。
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『ラ・ラ・ランド』&『LION/ライオン~25年目のただいま~』 [映画]

一日中雨が降り続く。近場の映画館、目黒シネマをチェックしたら、見逃した作品を上映していることがわかり、連れ合いと目黒へ。雨の連休で、しかも評判が良かった作品が2本立てで1,500円(シニアは900円)とあって、立ち見も出る盛況ぶり。こんなに混んだ映画館は何年ぶりだろうか。

1本目は、ミュージカル映画『ラ・ラ・ランド』。私は4月に機中で見たが、やはり劇場で見てこその作品だった。ストーリーは平凡だが、とにかく音楽がいい。機内でイヤホンを通して聞いたのでは、音楽の良さが伝わってこない。初めに見た時は、評判ほどでないのではと思ったけど、今日あらためて見ての感想はさすが話題になるだけのことはあると思った。

2本目は、『LION/ライオン~25年目のただいま~』。5歳の時、兄とはぐれてインドで迷子になり、孤児院を経てオーストラリア人夫婦の養子となった男性が、わずかな記憶を頼りにGoogle Earthを使い、インドの生みの母親を探し当てるという物語。これが実話だというから驚く。

住んでいた町の名前も、自分の苗字も母親の名前も知らなかった主人公が駅のそばに給水塔があったことや列車の中で眠っていた時間と当時の列車のスピードから距離を割り出して、25年後に遂に生まれた地にたどり着く。まさに奇跡としか言いようがないし、実に感動的だ。Google Earthという現代のツールがなければ、到底かなわなかったろう。

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ジャガイモ、タマネギ、トマトの味噌汁。実だくさんの味噌汁が好きなので、最低3種類は入れるようにしている。夏はトマト入りがお気に入り。
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『22年目の告白-私が殺人犯です-』 [映画]

昨日、麻雀のあと食事会まで時間があったので、キネカ大森で『22年目の告白- 私が殺人犯です-』を見た。公開時、予告編を見てちょっと興味をそそられたが、どうしても見たいとまで思えなかった作品。まあ、時間潰しにはちょうどいいかなと、麻雀クラブから一駅の大森まで足を延ばしたのだが、これが意外と面白かった。

1995年、阪神淡路大震災が起きた年に5件の連続殺人事件が発生。家族の見ている前で首を絞めて殺すという残忍な手口が共通していた。刑事の牧村はあと一歩のところで、犯人を取り逃がしたうえ、上司まで殺されてしまう。

それから22年後、既に時効が成立している状況の中、突然犯人を名乗る男が現れる。マスコミを使って、記者会見を開き、告白本を出版。日本中を混乱の渦に陥れる。警察、被害者の家族、マスコミが犯人に振り回されるうちにやがて別の事件が明らかになり、予想もしない真相へとたどり着く。

無駄のない展開で、どんでん返しが何度か用意されていて、ずっと緊張感をもって見ることができた。サスペンス映画としては上出来。

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一昨日、テニスクラブからの帰りに見た雲。これが夏最後の空かなと思いながら、眺めた。
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『ベイビー・ドライバー』 [映画]

せっかく晴れたというのに火曜日はテニスクラブが休みの日。足の怪我以来、ここ2カ月間かなりの運動不足に陥っているので、今日は徒歩で映画に行くことにした。

たまにはハリウッドの軽い映画でもと連れ合いを誘って、品川へ。自宅からちょうど1時間で映画館に到着。万歩計を見たら、7千歩をちょっと超えたくらい。1万歩以上は歩かなきゃと、帰りも徒歩にした。

T・ジョイPRINCE品川で、『ベイビー・ドライバー』を見た。ベイビーは犯罪組織の“逃がし屋”をやっている。車で待機していて、強盗を働いた仲間たちを乗せ、警察の追跡を振り切って逃げる仕事だ。彼は子どもの頃の交通事故の後遺症でひどい耳鳴りがあるが、iPodにセットした好きな音楽を聴きながら運転すると、天才的なテクニックを発揮するドライバー。ある時、レストランでウエイトレスのデボラに偶然会い、恋に落ちる。それで、組織から抜けようとするが、脅されてまたもや危険な仕事に加担することになる。

ストーリーは単純だが、音楽とカーチェイスが見事にシンクロしていて、まるでミュージカルのようなカーアクションだった。あまりこういう映画は見ないけれど、音楽の効果か、結構楽しめた。

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ちょうど昼近くに映画館に着いたので、ビールとポップコーンでお昼代わり。3カ月くらい行っていない間に、プレミアムモルツのほかにクラフトビールが3種類加わっていた。ポップコーンを食べたのは何年ぶりだか覚えていないほど。
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『幼な子われらに生まれ』 [映画]

昨日、シネスイッチ銀座で見た2本目の映画は、『幼な子われらに生まれ』。原作が重松清で、監督は三島有紀子。三島監督の作品は、『しあわせのパン』、『繕い裁つ人』に続いて3作目の鑑賞。その中で本作が一番の出来だと思えた。

中年サラリーマンの信はバツイチで、再婚した妻、奈苗とその連れ子2人と暮らしている。別れた妻との間に娘が一人いるが、彼女は母親の再婚相手と住んでいる。信は年に4回、娘との面会が許されていて、それを楽しみにしている。

ある時、奈苗の妊娠がわかり、平穏に見えた一家にさざ波が立ち始める。6年生の長女、薫が反抗的になり、信に対して、本当のパパじゃない、自分の父親に会いたいと言い出す。奈苗の別れた夫はDVで、薫も殴られて歯を折られたことがあるというのに。

弟が生まれたら、自分は家族の中で邪魔者になるのではないかという不安、パパは自分の本当の娘と会っているくせにずるいという不公平感などがないまぜになって、薫は荒れる。信は彼女の父親、沢田に会いに行き、薫と会ってくれるよう懇願する。沢田は家庭に縛られたくなかったと言い、その日暮らし的な生き方をしている男だ。

家庭第一に生きてきた信は左遷され、単純作業をこなす日々。そのうえ、仕事よりも大切にしてきたはずの家族は崩壊寸前になってしまう。しかし、悩みながらもなんとか家族を維持していこうと、逃げずに義理の娘に真摯に向き合う。

離婚が珍しくなくなった現代では、再婚も増えるだろうから、家族の形態も変わっていく。血がつながっていても、分かり合えるとは限らないのが家族。ましてや義理の仲だったら、常に気持ちを知ろうと努力しなければ、家族は成り立たない。別れた妻が信に、あなたは理由を聞くだけで、私の気持ちを聞いてくれたことがなかったと言う。このセリフ、女性なら共感できるはず。

誠実で不器用な男を浅野忠信が好演。別れた妻を演じた寺島しのぶは別格の演技だし、子役3人がまた上手い。終始重苦しさが漂う作品だが、家族とは、親子とは、夫婦とはと考えさせられる。

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ニラと豆腐を炒めて、塩・胡椒で味をつけるだけの超簡単料理。
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『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』 [映画]

朝から雨。ならば映画にと銀座に行き、シネスイッチ銀座で2本見た。1本目は、実話に基づいたイギリス映画『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』。2012年発刊の原作はイギリスでベストセラーとなり、日本でも出版されているそうだが、知らなかった。

ロンドンでストリートミュージシャンをしているジェームズは家族にも見放され、ホームレスになっている。そして、ヘロイン中毒から立ち直るために軽めの麻薬を投与されている身。ソーシャルワーカーのお陰でアパートに入居できたが、ある日、迷い込んできた茶トラの野良猫を助ける。ジェームズからいっときも離れない猫をボブと名付けて、歌う場所にも連れて行くようになる。やがて、常にジェームズの側にいるボブのお陰で彼の歌を聴いてくれる人が増えてくる。

さまざまなトラブルに直面するも、ジェームズはボブと暮らしているうちにドラッグ依存症を克服したいという気持ちが強くなってくる。ひどい苦しみを経て、なんとか立ち直った彼の元に出版社からボブとの物語を描いてほしいという依頼がくる。

猫を助けたつもりが、実は人間の方が助けられたというお話。人は自分以外のだれかのために生きたいと自覚した時に強くなれる。ボブはひたすらジェームズに寄り添っているだけなのだが、ジェームズにとってはボブのお陰で自分は一人ではないと思えたのだった。

ボブ役の猫はボブ本人が出演している。可愛いというより、頭が良さそうな猫。日本は猫ブームだから、猫好きの人にはお勧めだが、イギリスの社会問題も描かれているので、決してほっこりするだけの映画ではない。昨年歩いたロンドンの街を懐かしく思い出しながら見ていたが、観光客には見えない影の部分を知った思い。

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北海道の友人から昆布が届いたので、早速佃煮にした。
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『3月のライオン 前編・後編』 [映画]

近場で見られる映画はと思って検索したら、目黒シネマで、『3月のライオン 前編・後編』を上映していた。2本立て上映の映画館で、公開から半年くらい経った作品が多い。シニア900円なので、見逃した作品はここで見ることにしている。

原作はコミックらしいが、もちろん読んでいない。交通事故で両親と妹を一度に失った主人公、桐山零が父親の友人である棋士に引き取られるところから物語が始まる。

零は引き取られた先で将棋を鍛えられるが、棋士の娘と息子を追い越したがために居づらくなって家を出て、一人隅田川沿いのアパートに住んでいる。高校生ながら、プロ棋士として活躍し、将棋一筋の生活を送っている。ある時、川の向こう側に住む三姉妹の川本一家と知り合う。川本家の食卓に招かれているうちに孤独だった零の心が徐々に変わっていく。

天涯孤独の天才棋士の成長物語で、周囲のさまざまな人との関わりを通じて、人間として、棋士として成長していくさまを描いている。将棋の対戦場面がたくさんあるけど、将棋がわからなくても結構楽しめた。ラストシーンの名人との対局場所が立石寺とわかり、50年前の東北一人旅を思い出す。あれから半世紀かと考えたら、確かに一生なんて一瞬に過ぎないかも。

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花屋さんは既に秋の花
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『裁き』 [映画]

朝から雨降りの天気。今日は止みそうにないので、渋谷に映画に行く。ユーロスペースで、インド映画『裁き』を見た。

ムンバイで、65歳の民謡歌手が自殺ほう助の罪で逮捕される。マンホールで死んだスラム街に住む下水道清掃人が民謡歌手の歌を聞いたがために自殺したというのが警察の主張だった。法廷では人権派の若手弁護士、保守的な女性検事、中立的な裁判官が顔をそろえる。裁判のシーンに加えて、彼ら3人の私生活も描かれる。カースト、宗教、言語が複雑に入り組んだインドの社会が垣間見られて、興味深い。

シングルの弁護士はジャズを聴きながら車を運転し、高級スーパーで買い物をし、しゃれたクラブでお酒を飲む。バスで通勤の女検事は帰りに学校に寄って、子供を引き取り、家で夕飯の支度。仕事も家事も一人でやっている。家族4人で見に行った芝居は移民排斥奨励がテーマ。つまり、検事は人種差別者のよう。裁判所が1カ月間夏休みに入り、リゾート地に出かけた裁判官。障害児を持つ父親に対して、占い師に聞いて名前を変えた方がいいとか、何とかいう石で作った指輪を中指にはめるのがよいと勧める。インテリかと思ったら、実は因習的で迷信を信じる人だった。

久しぶりにダンスシーンがないインド映画を見たが、インドの法廷場面も関係者のそれぞれの暮らしぶりも非常に面白かった。歌で民衆を扇動したとして逮捕するなんて、インドでは権力の乱用がすごいなあと思っていたら、一度は無罪放免になった歌手が今度はテロ防止法に触れたという理由で再逮捕される。結局、民衆に訴える力を持っている人は権力側にとって邪魔なのだ。日本の共謀罪も同じように利用されかねないなあと思って、ぞっとした。

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ハチ公の写真を撮る外国人観光客がいっぱい。ハチ公はガイドブックに載っているのかな。
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『ローサは密告された』 [映画]

昨日、渋谷のシアター・イメージフォーラムで見た映画は、フィリピン映画『ローサは密告された』。主人公のローサを演じたジャクリン・ホセはカンヌ映画祭で主演女優賞を受賞した。

ローサはマニラのスラム街で、夫と小さな雑貨店を営みながら、4人の子供と暮らしている。生活のために麻薬を仕入れ、それを小分けして売っていた。ある日、数人の警察に踏み込まれ、夫婦は逮捕されてしまう。だれかが密告したのだ。

警察で、20万で手を打ってやると言われる。そんな大金はないと言うと、それじゃ売人を明かせと迫られる。ローサの供述によって売人が逮捕され、彼の持っていた大量の麻薬やお金は警察によって取り上げられてしまう。それで家に帰してもらえると思ったローサに警察はあと5万払わないと釈放できないと告げる。両親を心配して警察にやって来た3人の子供にローサは、なんとかしてそのお金を作ってほしいと頼む。子供たちは親戚や母親の知り合いを訪ねて、金策に走り回る。

警察の腐敗ぶりがすごい。下っ端の警察官たちは、庶民から理不尽にお金を巻き上げ、その一部を署長に上納している。汚職は一部のワルだけではなく、組織ぐるみなのだ。しかし、そういう無法地帯で生きる人たちの家族の絆は強い。自分たちもその日暮らしなのに、親戚や隣人を簡単に見捨てず、なけなしのお金をはたいて助けようとする。

フィリピンには行ったことがないけど、10万円で殺人を請け負う人がいるとか、警察官が一番のワルとかいう話は耳にする。スラム街の映像がリアルで、まるでドキュメンタリーのような作品だった。麻薬犯罪に関わる容疑者を裁判にかけることなく、逮捕時に射殺するのを大統領が認めているような国に果たして希望はあるのだろうかと暗澹たる気持ちになる一方、家族や親類の間で困った時には助け合うという精神が息づいていることに安堵した。

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二岐温泉「大丸あすなろ荘」に咲いていたウバユリ。
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『台湾萬歳』 [映画]

一昨日、ポレポレ東中野で、ドキュメンタリー映画『台湾萬歳』を見た。台湾の日本語世代を取材した『台湾人生』『台湾アイデンティティー』の酒井充子監督の台湾シリーズ三部作の最終章。

前二作も見ているが、それらは日本統治下で日本語の教育を受けて育った人たちを取材したドキュメンタリーだった。三作目は台湾南東部の台東県成功鎮に腰を据えて、そこに暮らす人々を撮った作品。

成功鎮は人口約1万5千人の漁業と農業の町。元々原住民が住む地域だったが、1932年の日本統治時代に漁港ができてからは、日本人や漢民族が移住してきた。そこでは今でも、日本人が持ち込んだカジキの「突きん棒」漁が行われている。原住民の割合が5割と台湾では一番高い地域。

日本語を話す元漁師で漢族の80代男性、突きん棒漁をしているアミ族の夫婦、伝統的な狩りを続けるブヌン族の男性たちに約3カ月密着取材し、日本統治時代のエピソードや現在の暮らしぶりを引き出している。

かつては、漁師を何人か抱えて船長をしていた元漁師は引退後は畑仕事をしながら、奥さんとのんびり暮らしている。たまに市場に行き、魚を見るのが楽しみ。アミ族の夫婦はカジキ漁に挑戦しているが、なかなか獲れない。漁港の建設時にはアミ族の家々から1-2人の人夫を出すことが命じられた。しかし賃金なしで働かされたとか。ブヌン族のおばあちゃんは、日本人に山から現在の場所に強制移住させられた。山の暮らしはとても良かったのにと話す。

さまざまな政治状況の中で、困難な時代を生き抜いてきた人々の暮らしは変わったこともあれば、祖先への感謝と祈りなど変わらずに受け継がれているものもある。ゆったりとした時間が流れているのが感じられる作品だった。上映後に監督が現地の人々は日本人に来てもらいたいと願っているので、台湾に行ったら、ぜひ台東まで足を延ばしてくださいと話していた。二度台湾に案内した連れ合いの友人が次回は南東部に行きたいと言っているので、成功鎮にも泊まって、この映画を思い出しながら、歩いてみたい。

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知り合いの和雑貨を扱うネットショップで、「房州うちわ」を購入。うちわを作るには21工程の手作業があり、そのすべてを一人でこなせる作り手は、現在ではたったお一人とか。使ってみたら、竹がほどよくしなって、心地よい風が顔をなで、やっぱり本物は違うと感心した。
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『彼女の人生は間違いじゃない』 [映画]

渋谷で、廣木隆一監督の『彼女の人生は間違いじゃない』を見た。福島県郡山出身の監督が描いた震災5年後のいわきに住む人たちの群像劇で、監督自身の小説が原作。

市役所に勤めるみゆきは津波で母を失い、父と2人でいわきの仮設住宅に暮らしている。父には英会話教室に通っていると嘘をついて、毎週末バスで東京に行き、実はデリヘル嬢をやっている。

父は妻を亡くしてから、失意から立ち直れず、補償金で酒とパチンコの日々。夫が原発で働いているため、肩身の狭い思いをして自殺を企てる妻、霊感商法で壺を売りつける男など、いろいろな人が登場する。

みゆきも周囲の人たちも皆、喪失感や不安感、悲しみを抱えて生きている。自分たちが住んでいた土地がもはや元には戻らないという絶望感の中で、人間関係も同様だと思い知らされる辛さ。終始淡々とした映像が続くが、胸がえぐられるような作品だった。

帰省すると、いろんな噂話を聞く。補償金で遊んで暮らしている人が多いので、パチンコ店がにぎわっている、毎日のごとく寿司屋や居酒屋に現れる避難者がいる、家を買っても補償金をもらい続けるために住民票は移さない人がいる、等々。

でも、生まれ育った先祖の地、暮らしていた土地を永久的に捨てざるを得なくなった人々にとっては、補償金ごときで受けた心の傷を到底癒すことはできないのではとも思う。福島の問題は単なる地震とは違うし、廃炉への道筋も見えてこない。一体これからどうなっていくのだろうと考えると、パチンコや酒で気を紛らせたくなる気持ちもわかる。

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先月末から咲き始めたプルメリアがまだ咲いている。
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『セールスマン』 [映画]

本年度のアカデミー外国語映画賞を受賞したイラン映画『セールスマン』を渋谷のル・シネマで見た。

テヘランに住む高校教師のエマッドと妻のラナは劇団に属していて、アーサー・ミラーの「セールスマンの死」の上演を目前に控えている。直前に住んでいるアパートが崩壊危機となり、2人は劇団員の紹介で別のアパートに引っ越す。

引っ越して間もないある夜、ラナは侵入者によって暴行されてしまう。エマッドは警察に行こうと言うが、ラナはだれにも知られたくないと拒否する。事件によって、夫婦の間に徐々に亀裂が生じていく。エマッドは自ら犯人捜しを始め、ある人物に行く着くが、それが予想外の結末へと彼らを導いてしまう。

一種のサスペンスなのだが、登場人物たちの心理が主題となっている。劇中劇の「セールスマンの死」がその伏線になっているみたいだけど、その関連付けはいまいち理解できなかった。

近代化しているイランとはいえ、イスラムの下では、夫だと思ってドアを開けてしまったラナは被害者であるにもかかわらず、責められるのかもしれないし、夫であるエマッドは復讐を果たさない限り、男として立つ瀬がないという心情があるのかもしれない。結論を観客に委ねるような作品で、なんとなくすっきりしないものが残った。

イランには4年前にツアーで行った。想像していたのとは違って、女性がとてもおしゃれで、活動的なのに驚いた。ところが、ある朝、一人で散歩に行って、公園で体操をしている大勢の男性たちを見物していたら、あっちと指さされた。その方向に行って、シートで囲われた中に入ってみると、女性たちが体操をしているではないの。そうか、この国は時と場合によっては男女別なんだと思い知った次第。

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男性陣は外で、ヒップホップの音楽に合わせて体操(イランのイスファハーン)。

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女性はビニールシートに囲まれた一角で体操。でも、スカーフはかぶらず、体にフィットしたウエアを着ている人もいた。この写真は珍しかったのか、あるテレビ番組から使用依頼がきた。
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『ラオス 竜の奇跡』 [映画]

昨日見た2本目の映画は、『ラオス 竜の奇跡』。日本ラオス国交樹立60周年を記念して作られた、日本・ラオス合作のドラマ。

急速に近代化が進む2015年のラオス。田舎での暮らしを嫌って都会に出て働いているが都会にも馴染めずにいる若い女性ノイは、ある時友人たちとナムグム湖に遊びに行く。一人で歩いているうちに森に迷い込んでしまい、男の子と出会う。川のほとりに行くと、若い男性が倒れていた。彼は川井と名乗り、ダム建設の調査に来ていた日本人技術者で、ボートが転覆して川に投げ出され、気を失っていたのだと言う。

2人は男の子が住む村に案内される。ノイは男の子の両親や川井と話すうちに自分が55年前にタイムスリップしてしまったことを知る。当時のラオスは内戦状態だったため、ノイと川井はしばし村で暮らすことになる。ダムができれば、自分たちの村は湖の底に沈んでしまうのでは心配する村人たちに川井はダムができれば、この村にも電気が来て皆豊かになると説明する。ノイも農作業を手伝ううちに自分が嫌っていた田舎の良さに気づき始める。

いわば現代版おとぎ話。映画の出来不出来は別として、素朴で穏やかなラオスの人たちにスクリーン上で会えたのが嬉しかった。ナムグムダムは1972年に日本の援助と技術で建設され、1960年に日本人技術者がボートの事故で亡くなったのは事実だそうだ。

ラオスには2008年と2009年に2年続けて行った。最初は連れ合いの高校クラスメートとその家族16名で、2回目は私の友人たちを連れて10名での旅。きっかけは前年に青森の温泉で入浴中、ラオスに行ったという人から話を聞いたことだった。なんにもないけど、とにかくのどかで人々がゆったりしているのがいいわよという話に心魅かれた。行ってみたら、まさにその通りで、タイやベトナムなど近隣諸国とはまるで違っていた。

その後、再訪していないけど、映画を見たら、あの穏やかなたたずまいの人たちの住むラオスで、1週間くらいのんびり過ごしてみたいなと思った。でも、映画での都会のシーンのように、当時とはかなり変わってきているかもしれない。あちこちで中国による開発が進んでいると聞いているので。

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金沢の姪の子どもに親戚が翻訳した絵本を送ったら、きれいな干菓子と麩が届いた。干菓子は毎朝のお茶のお供に、麩はこづゆを作る時に使うつもり。
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『八重子のハミング』 [映画]

連れ合いは昼間から飲み会なので、私は久しぶりに映画に出かける。有楽町スバル座で、昼食を挟みながら2本見た。

1本目は、『八重子のハミング』。4度もがんの手術を受けた夫が若年性アルツハイマーになった妻を12年間にわたり自宅で介護したという実話に基づいた物語。

萩市に住む2人は共に教師だったが、妻の方は孫が生まれたあとに退職していた。校長だった夫は胃がんが見つかり手術を受ける。付きっきりで看病する妻の異変に最初に気づいたのは夫。友人の医師に相談すると、若年性のアルツハイマーと告げられる。しかし、がんがほかにも転移し、その後3度も手術を受けることになる。

夫は母や友人から、お前ががんに打ち勝てるよう奥さんが病気になったのだと言われる。妻のために自分が先に死ぬわけにはいかないと献身的に介護をする。やがて、症状が進み、引き受けていた教育長を任半ばで辞めざるを得なくなる。

物語のスタートは平成の初めなので、当時はまだ介護保険制度はなかった。アルツハイマーという病名すらなじみがなかったかもしれない。そういう状況にあって、主人公は妻の病気を周囲に隠さず、講演にも連れて行く。見世物にしているという批判もあったが、家族や友人、近所の人たちは彼ら夫婦を温かく見守ってくれていた。

娘が保育士として働いているため、祖父である主人公が孫の授業参観に行く。その時、孫が僕のおばあちゃんは子どもにかえってしまう病気で、一番の薬は優しさですと自分の作文を読む。思わず、涙腺が緩んでしまった。

優しさに満ちあふれ、時折クスッと笑えて、そして泣ける映画。萩の風景もきれいだし、俳優たちの演技も素晴らしい。こんな佳作の上映館が東京でただ1館だけというのは寂しすぎる。もっと多くの人に見てほしいと思えた作品だった。

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映画館があるビルの地下で、お昼にベトナムのフォーを食べたがいまち。香菜がほとんど入っていないため、味が締まらない。
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『ママは日本へ嫁に行っちゃダメと言うけれど。』 [映画]

雨が強くなるとの予報に、図書館の開館と同時に本を借りに行き、ついでにスーパーに寄って、食材を仕入れてきた。生姜の佃煮を煮ながら、本読みで一日を過ごす。

昨日はせっかく新宿に出たので、都内で2館でしか上映されていない『ママは日本へ嫁に行っちゃダメと言うけれど。』をシネマカリテで見た。なんだかすごいタイトルだわと思ったけど、日本人の青年と台湾の日本語専攻の女子大学生がFacebookを通じて知り合い、結婚したという実話に基づいた映画。

東日本大震災のあと、台北に住むリンのFacebookにモギという日本人男性から友達申請が届く。モギは震災時の台湾からの支援を知り、親日的な台湾の人たちに興味を持ったのだった。友達申請を受諾したリンとの間でFacebookでのやりとりが始まり、連休にモギは友達と3人で台湾を訪れ、リンに案内してもらう。

2人の遠距離恋愛がコメディータッチで描かれている。SNSでのチャット内容が字幕のように画面に現れるのも面白い。台北の知っている場所がたくさん出て来て、懐かしかった。

自分は基本的に実際に会ったことのない人からの友達申請は受け付けないし、友達申請もしないが、このカップルのように若い人たちはなんなく国境を越えて友達になれるのか、日本男子もなかなかやるじゃないのと感心した。

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今年もプルメリアが咲きだした。20年位前に昔のテニス仲間から30cmの枝をハワイ土産にいただき、挿し木したものだが、既に私の背丈と同じくらいに成長している。
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『生きとし生けるもの』 [映画]

新宿でしか上映されていない映画を見るために連れ合いと角川シネマ新宿へ。北海道の野生動物を5年にわたって撮影したドキュメンタリー『生きとし生けるもの』を見た。

ナレーションは最初と最後だけで、字幕での場所の説明も一切なし。用いられるのは音楽のみ。8万羽のマガンがねぐら立ちするシーンから始まり、迫力ある映像に度肝を抜かれた。

せっせと冬支度をするエゾナキウサギ、母親に甘えるキタキツネの子供、鳴き交わすタンチョウ、その声に誘われ寄ってくるエゾシカ、遡上するシロサケ、それを捕獲するヒグマなど、北海道の代表的な動物はもちろんのこと、小さな虫からシャチまで、あらゆる生き物が登場する。

広大で美しい北海道の自然や動物の愛らしい表情だけではなく、弱肉強食の世界で生きる生き物たちが命をつなぐために毎日を精いっぱい生きる姿に深く感動する。進化を遂げたはずのヒトの社会のほうが余程おかしいのではと思えてくる。

わずか1館のみの上映とはまことにもったいないと思ったほど、映像が素晴らしく、心にしみいる作品だった。

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お昼は「ライオン」で。
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『ハロルドとリリアン ハリウッド・ラブストーリー』 [映画]

昨日見た2本目の映画は、『ハロルドとリリアン ハリウッド・ラブストーリー』。1950年代から50年間、夫が絵コンテ、妻がリサーチを担当し、ハリウッド映画制作の裏方として活躍した夫婦の物語。

本人たちや彼らが関わった監督などへのインタビュー、妻の回想を通して、60年間添い遂げたハロルドとリリアンの夫婦愛や彼らの仕事ぶりを描いたドキュメンタリー。

映画を作る際、脚本を基に各カットの構成を絵で示す「絵コンテ」という仕事があることを初めて知った。ハロルドはその才能に恵まれていたらしく、ヒッチコック監督の『鳥』、ニコルズ監督の『卒業』などハリウッドの名作100以上の作品で絵コンテを作成した実績がある。

一方、リリアンは撮影所内にある「ライブラリー」と呼ばれる一室で映画の内容に必要なリサーチを行った。作品にリアリティを持たせるための考証で、その徹底したリサーチには定評があった。ある作品では裏社会に詳しい人に紹介してもらい、ボリビアにいる麻薬王に会いに行くことも考えたほど(夫の反対で断念)。夫亡きあとも80歳まで仕事を続けた。

二人の仕事はクレジットに名前が出るわけではないが、確実に映画の一角を支えている。50年前に見た『卒業』のあるシーンがハロルドの絵コンテを基にどう撮影されたかがわかって、興味深かった。映画制作の場においては俳優や監督など陽の当たる場所にいる人はごくわずか。圧倒的に多いのは裏で支える人たちだ。その仕組みがよくわかって、映画好きには楽しめる。

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時鮭のシーズンに作る鮭の混ぜ寿し。焼いてほぐし、酢を振りかけておいた鮭、薄切りのキュウリ、酢漬けの生姜を千切りしたのを酢飯と混ぜるだけ。
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『笑う101歳×2 笹本恒子 むのたけじ』 [映画]

雨降りで梅雨寒の一日。今朝の気温は3度ですという釧路からのメールに驚いていたら、なんと北海道では13の地点で氷点下だったらしい。

恵比寿で、連れ合いとドキュメンタリー映画を2本見た。1本目は東京都写真美術館ホールで上映されている『笑う101歳×2 笹本恒子 むのたけじ』。1914年生まれの日本初の女性報道写真家、笹本恒子さんと1915年生まれの新聞記者むのたけじさんに焦点を当てたドキュメンタリー。

対談やそれぞれのインタビューを通して、お二人が生きた時代を検証し、その生き方に迫っている。むのさんは残念ながら昨年8月に亡くなられたが、100歳を超えてなお、気骨のあるお二人に圧倒された。

むのさんは戦争協力の記事を書いていたことを恥じ、終戦の日に新聞社を辞めて、故郷の秋田に帰り、「たいまつ」という週刊新聞を発行し、自由に発言してきた。「戦時は政府がこんなことは書かないようにといちいち新聞社に言ってきたわけでないのよ。新聞社が発行禁止にならないように自ら規制していたのです」というむのさんの言葉にぞっとした。今のメディアの状況がまさしく当時と似ているように思えたのだ。

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2本の映画の合い間に、エビスビール記念館で昼食。
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