So-net無料ブログ作成

『スリー・ビルボード』 [映画]

朝、雪降る中、渋谷へ。話題のアメリカ映画『スリー・ビルボード』を見た。

南部ミズーリ州の田舎町が舞台。7カ月前に娘をレイプされ殺されたミルドレッドは、犯人が一向につかまらないことに怒って、現場近くに3枚の大きな看板を使って広告を出す。広告には警察の手ぬるい捜査を非難するメッセージが書かれていた。

ミルドレッドの行動は警察ばかりでなく、町の人々や元夫からも反発や嫌がらせを受ける。しかし、彼女はひるむことがない。末期がんの警察署長、マザコンで差別主義者の巡査、娘と同じくらいの若い女と暮らす暴力的な元夫、広告屋などさまざまな人々がかかわり、事態は思わぬ方向へ。

犯人捜しのサスペンスではなく、怒りや憎しみにとらわれた人たちの群像劇で、一種の人間ドラマ。それにしてもミルドレッドの怒りのエネルギーには度肝を抜かれた。演じている女優の演技がまたすごい。物語がどう展開していくのか予測不可能で、終わり方に余韻を感じさせた。感情移入できるような作品ではないが、何だか妙に心に残るタイプの映画だった。

DSC07109.JPG
田舎の友人からいただいたキュウリの古漬けを塩抜きして、ごま油で炒め、削り節とごま、ほんの少しの醤油を入れた。
コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

『はじめてのおもてなし』 [映画]

15日に見た2本目の映画は、ドイツ映画『はじめてのおもてなし』。難民を引き取ることになった一家の騒動とそれらによってもたらされた家族の再生をコメディ—タッチで描いた作品。

ミュンヘンに住む裕福なハートマン一家。父親は大学病院の外科医長で、現役にこだわり、そろそろ引退をと迫られているが、応じない。元教師の母親は、退職後の虚しさからボランティアでドイツ語を教えたいと思うが活躍の場がない。息子は弁護士で、シングルファザー。仕事中毒の彼は息子をほったらかしにして、しょっちゅう上海に出張している。そして、娘は31歳になるというのにモラトリアムで、まだ大学生。今までにいろんなことをしてきて、現在は心理学を勉強しているが、まだ本当にやりたいことが見つからず、自分探しとやらの最中。

この問題ありの家族の中にナイジェリアからの難民、ディアロが加わる。母親が家に引き取ることにしたのだ。ディアロが同居することで隣人からは白い目で見られ、難民反対のグループから嫌がらせを受けたりする。ほかにも次々といろいろなハプニングが起きて、家族はそれぞれに自分の生き方を見つめ直していくことになる。

難民受け入れ問題で揺れるヨーロッパでは、ドキュメンタリーをはじめ難民を扱った作品がいろいろあるけれど、この映画はバラバラだった家族が外国人と交流するうちに文化や習慣の違いを通じて、家族としての絆を取り戻していく過程をコミカルに描いている。笑いの中に鋭い風刺が散りばめられており、とても面白かった。難民は日本では身近な存在ではないが、今後外国人労働者が増えていけば、文化の摩擦について考える機会が増えていくだろう。

DSC06844.JPGDSC06846.JPG
16日に東御苑で見た白梅と紅梅
コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

『否定と肯定』 [映画]

銀座方面に出て、2本の映画を見る。今年の初鑑賞作品は、『否定と肯定』。実在の事件を映画化した法廷ドラマ。

1994年、アトランタの大学で講演をしていたユダヤ人の歴史学者、デボラ・E・リップシュタットの元にイギリスの歴史家、デイヴィッド・アーヴィングが乗り込み、デボラを名誉棄損で訴える。デボラは、ホロコーストはなかったとするアーヴィングの主張に「ホロコーストの真実」という本を著し、彼を批判していた。

その裁判はイギリスで行われることになるが、アメリカとは司法制度が異なり、被告側に立証責任がある。デボラのために結成されたイギリスの弁護団はアウシュビッツの現地調査などを含め、周到な準備をして、裁判に臨む。

スピルバーグはじめユダヤ系の人々が弁護費用を寄付したらしいが、このような裁判があったことなど知らなかった。一見明らかだと思える歴史的な事件がそれを否定する(否定したい)人によって、なかったかのように流布される。世間的に少し名の知れた人の言うことなら、単に頭のおかしい人と片付けられない怖さがある。

この裁判の模様を見ていて、何を根拠に史実とするのか、簡単ではないなと感じた。私たちが教科書で習った歴史だって、だれかが書いたわけで、どこまで真実なのか判断するのは難しい。

DSC01457.JPG
大根もカブもなるべく葉が付いているのを買って、利用する。
コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

『ヒトラーに屈しなかった国王』 [映画]

昨日見た2本目の映画は、『ヒトラーに屈しなかった国王』。ノルウェー国民の7人に1人が見たという国王ホーコン7世を描いた作品。

1905年、ノルウェーがスウェーデンから独立した時に立憲君主国として、国民投票で国王に選ばれたのがデンマーク国王の弟であるホーコン7世だった。

1940年4月、ナチス・ドイツ軍がオスロに侵攻。王族や政府関係者は北に逃れる。しかし、主要都市は次々に陥落。ヒトラーの命令により、ドイツ公使は国王との謁見を政府に要求してくる。

ナチスに屈するしかないのか、国民のため、家族のための最善の選択とはと苦悩する国王。降伏すれば、国民の命も救われると説得するドイツ公使に国王が下した決断とは・・・

国王は、自分は国民によって選ばれたのだという観点に立って、常に物事を考えていた。議員たちに向かって、「君たちは国民に選ばれたのだから、どんな状況下でも国を率いる責務がある」と国王が言うシーンに、思わず日本の政治家に聞かせたいものだと思った。

ナチス侵攻からの3日間を国王中心に描いた作品。ノルウェーの歴史や第二次大戦時の北欧の状況など全く知らなかったので、とても興味深く見ることができた。

DSC06503.JPG
近所の山茶花
コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

『gifted/ギフテッド』 [映画]

今日は映画の見納め。銀座方面に出て、2本見た。今年、映画館で見た映画は48本。その中で、特に印象に残ったのは、『私は、ダニエル・ブレイク』、『希望のかなた』、『人生フルーツ』。

今日の1本目は、アメリカ映画『gifted/ギフテッド』。姉が自殺したあと、6年半にわたって姉の子メアリーを育てている独身のフランク。メアリーは7歳ながら、数学者だった母親の血を受け継いで、数学に天才的な才能を持っている。

フランクは姉の希望に沿って、メアリーには才能とは無関係に普通の子供として育ってほしいと願い、普通の小学校に入れる。ところが、彼の母親、つまりメアリーの祖母がフランクと一緒ではメアリーの才能をダメにする、メアリーには英才教育が必要だと息子に対して、養育権を巡る訴訟を起こす。祖母はケンブリッジを出ていて、若い頃は数学者だったが、結婚によりその道を諦め、自分の頭脳を継いだ娘に自分がなしえなかったことを託したのだった。

予想できる筋書きで、目新しいことはないのだけれど、メアリーを演じた子役がすごく上手くて、彼女を見ているだけでも楽しかった。それとメアリーが飼っている片目の猫がなんともいえず、可愛い。

天才ではなくても子供に自分の夢を託し、その人生をコントロールしようとする親は多い。それが子供のため、子供への愛情だと信じ込んでいるから始末が悪い。

DSC06571.JPG
気ぜわしい時期こそ一息ついて。今朝は煎茶ではなく、抹茶にした。
コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

『猫が教えてくれたこと』 [映画]

昨日はコート・ドールでのランチのあと、姪と別れて恵比寿へ。トルコのドキュメンタリー映画『猫が教えてくれたこと』を見た。

イスタンブールに暮らす野良猫を撮った作品で、さまざまな猫たちと猫を世話する人々が登場する。主な登場猫は風貌も性格も異なる7匹。お客の間を回って食べ物をねだる猫もいれば、ドアが開いていてもお店には入らず、食べ物が欲しい時は窓越しにお店の人に要求する上品な?猫もいる。雄猫を尻の下に敷き、ライバルを寄せつけない気性の激しい雌猫、なでられて陶酔感に浸る甘えん坊の猫など、とにかく個性派揃いで見ていて飽きない。

猫と関わって生きる人々のまなざしが優しい。ある人は「動物を愛せない人は人間も愛せない」とつぶやく。悩み苦しんだ時に猫に救われたという人もいる。再開発でビルが建てられ、土がなくなったら、猫がフンをする場所がなくなってしまうと心配し、かと言って家で飼ったら、猫は自由に歩き回れなくなり、かわいそうだと言う。

猫目線カメラで撮った猫たちは本当に可愛い。しかし、それに癒されたというより、自由に生きることの尊さ、人間の寛容さ、町全体で猫を大切にしているイスタンブールの魅力が心に残った。

8年前にツアーでトルコを回った際、次回はイスタンブールだけに1週間くらいのんびり滞在したいなと思ったけれど、実現していない。親日的なトルコの人たちと自由気ままに生きる猫たちに会いにもう一度イスタンブールを訪れたいものだ。

E38388E38397E382ABE38394EFBC97-d73e3[1].jpg
イスタンブールのトプカピ宮殿敷地内で見かけた猫

DSC06531.JPGDSC06527.JPG
恵比寿ガーデンプレイスには例年同様バカラのシャンデリアが輝いていた。
コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

『希望のかなた』 [映画]

渋谷のユーロスペースで、久しぶりの映画鑑賞。2017年ベルリン国際映画祭で銀熊賞(監督賞)を受賞した、フィンランドのアキ・カウリスマキ監督の『希望のかなた』を見た。

爆撃で家と妹以外の家族を失い、シリアのアレッポからいくつもの国境を越えて、ヘルシンキに流れ着いたカーリドは警察に出頭して、難民申請をする。収容施設に入所し、ハンガリー国境付近で離ればなれになってしまった妹を探すために難民として認められることを願う。しかし、面接の結果、入管は彼を送り返すことに決定。カーリドは施設から逃亡する。

一方、ヘルシンキで衣類のセールスマンをしているヴィクストロムは、仕事と酒浸りの妻に嫌気がさし、家を出る。在庫を処分したお金を元手にポーカーでイチかバチかの勝負に出て、大金を手にする。そのお金でレストランを買って、店主におさまるが、店はあまり儲からない。そんな時に浮浪者のようなカーリドを見つけ、店で働かせることにする。

難民に優しく手を伸べる人がいると思えば、難民を目の敵にして、排斥しようとする人もいる。カーリドはレストランの人たちに守られながらも一歩出ると、排斥者によって命の危険にさらされる。

少ない台詞、登場人物たちの抑えた表情、独特の映像は、まさにカウリスマキ監督の世界。そして、フィンランドの演歌のような歌と音楽が効果的に散りばめれている。シリアスなテーマにもかかわらず、笑える場面もあり、とても心に残る作品だった。

curry.jpg
映画のあと、チリチリでミックスカレーの昼食。1時過ぎに行ったのに、10人以上並んでいた。
コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

『女神の見えざる手』 [映画]

日比谷シャンテで映画『女神の見えざる手』を見る。都内で上映しているのはわずか2館のみだからか、平日の昼間にしては混んでいた。

エリザべスは、やり手のロビイスト。ロビイストとは、特定の団体や個人のためにさまざまな戦略を駆使して、政党や議員に働きかけて政治を影で動かす人。

エリザベスは銃擁護派の大手のロビー会社から部下数人を連れて小さな会社に移り、銃規制法案を可決するためのロビー活動に邁進する。秀でたアイデアと実行力で擁護派に肉薄するが、手段を選ばない手法はやがて彼女を窮地に追い込むことになる。

政治は政治家が動かしているわけではなく、その裏には政治家を動かすプロたちの戦いがある。両陣営の戦いをロビイストたちが代理でやっているようなもので、これがすさまじい。エリザベスは勝つためには敵どころか自分の同僚さえも欺く。そして、最後にはあっと驚くどんでん返しが待っている。

恋人は持たず、お金で男性を買い、睡眠を削って動き回るワークホリックのようなエリザベスの人物像が面白い。息もつかせぬ展開に終始緊張感を強いられるようなサスペンス映画に久しぶりに出会えて、大満足。

DSC05769.JPGDSC05774.JPG
日比谷公園の木々はほんの少し色づき始めたところ。
コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

『劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き コトラ家族と世界のいいコたち』 [映画]

午前中、鍼灸治療を受ける。そのあと、鍼灸院から程近い二子玉川へ。東地区の再開発後、初めて降りた。多分数年ぶり。電車1本で自宅から30分で行けるのに、なぜか足が向かない。今日は見たい作品が上映されている映画館が近場ではここだけだったので、鍼灸のついでに寄ったという次第。

『劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き コトラ家族と世界のいいコたち』はNHKで放映された番組の映画版だそうだが、家にテレビがないため見たことがない。

津軽のリンゴ農園の小屋に住み着いているコトラ一家を1年以上にわたって撮った記録に6カ国の個性的なネコたちの映像が挟みこまれているドキュメンタリー。

コトラが5匹の子どもを産んだその日からカメラが一家を追う。目も開かず、へその緒が付いたままの子ネコが親になるまでの成長ぶりに目を見張る。リンゴの木に登り、農園内をきょうだいで自由に走り回り、時にはネズミを捕って食べるというほぼ野良のネコたちの野生を秘めた生命力がすごい。それでも途中でいなくなる子ネコもいれば、コトラも一家のすみかだった小屋を次の世代に譲って(?)、いつのまにかどこか別の場所に移ってしまう。ペットとは違うネコたちの生態が興味深かった。

イスタンブール、モロッコ、リオデジャネイロ、サントリーニ島、ハワイ、シチリアのネコたちもそれぞれの風景にとけこんで、存在感を放っている。海外版はネコだけでなく、景色も素晴らしく、映像が美しい。

気分転換にはもってこいの映画だった。この作品に出てくるネコを見ているとついネコと暮らしたいなあと思ってしまうけれど、マンションはペット禁止のため飼えない。

DSC05670.JPG
3階のシネコンから続く所にルーフガーデンがあり、サツマイモや大根が植えてある菜園もある。

DSC05672.JPG
菜園脇に植えられているお茶の木に花が咲いていた。

DSC05675.JPG
蔦屋家電のカフェで、トーストとカボチャスープのランチ
コメント(2) 
共通テーマ:日記・雑感

『20センチュリー・ウーマン』 [映画]

台風のあとはしばらく好天が続くのかと思いきや、またしても朝から雨。テニスに行くつもりで早起きしたのにがっかり。

昨日見た2本目の映画は、『20センチュリー・ウーマン』。70年代後半のカリフォルニアで、母親と暮らす15歳の少年が周囲の女性たちとの交流の中で成長していくひと夏を描いた物語。

夫と離婚後、15歳の一人息子ジェイミーと暮らす55歳のドロシアは思春期の息子の扱いに悩んでいる。そこで、ルームシェアしている20代の写真家アビーとジェイミーの幼馴染で17歳のジュリーに助けを求める。ジェイミーは正直に生きる年上の彼女たちから様々なことを教えられ、少し大人になる。

フェミニズム全盛の時代に生きるドロシアは自由な考えを持っているとはいえ、古い道徳観に縛られている。アビーとジュリーはまさに時代の子で、自由奔放に生きている。少年の成長物語ではあるが、年齢の違う3人の女性のそれぞれの生き方を描いた物語でもあり、とても面白かった。

40年前、まさにこの映画の背景と同時代にアメリカのある家庭に3カ月間借りしたことがある。大家のジャンとはそれ以来友人となった。彼女は当時、ご主人と離婚して、働きながら中学生の娘と息子を育てていた。13歳だった息子のマークはジェイミーと同じく、次々にジャンを困らせるようなことをして、夏休みにキャンプに入れられた。面会に行くから、一緒にどうかと誘われて行ったら、キャンプとはドラッグに手を出した子供たちを矯正させる施設だった。立ち直った人たちがボランティアで手助けをしていた。私たちが帰国後、マークはとてもいい子になったという手紙が来ていたが、それから1年後、悲劇が起きた。友達と遊んでいて、高圧電線に触れ、感電死してしまったのだ。その時のジャンの悲しみを思うと、今でも胸が痛む。

今夜のパーティーでは珍しく離婚していない人に会ったわねという会話が日本人の間で交わされるほど、当時のアメリカは離婚が多かった。母親の再婚先で暮らしているが、夏休みだけ父親と過ごすとか、シングルの母親と暮らしていて、たまに父親の所に泊まりに行くとか、大人の都合であちこち動かされる子どもたちも大変だった。

映画を見ていて、40年前の思い出が一挙に蘇ってきた。短い滞在ではあったが、あの3カ月がなければ、今の自分がなかったような気がする。それくらい大きな影響を受けた。

DSC05606.JPG
田舎の友人から嬉しい贈り物が届く。りんごはなかなか手に入らない紅玉。いい香りがした。
コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

『僕とカミンスキーの旅』 [映画]

目黒シネマで映画を見る。2本立てでシニア900円なので、見ていなかった作品が上映されていると超お得。

1本目は、ドイツ映画『僕とカミンスキーの旅』。以前に見た『グッバイ、レーニン!』と同じ監督・主演俳優と知って見る気になった。

若くて無名の美術評論家、ゼバスティアンは名を売って一儲けしようと画家カミンスキーの伝記を書くことにする。盲目の画家として、60年代にポップアート界で名を馳せたカミンスキーはスイスの村で隠遁生活を送っていた。ゼバスティアンはスイスに彼を訪ね、インタビューする。そして、カミンスキーがかつて愛した女性に会わせようと連れ出すが、道中さまざまなトラブルに巻き込まれる。

お金と名声を求めて、ある著名な画家の伝記を出版しようとした若者が老画家と旅するうちに成長していくというロードムービーだが、決して堅苦しい映画ではない。カミンスキーも曲者だし、ゼバスティアンもカミンスキーを踏み台にして上昇しようともくろむ自分勝手な男。妄想や夢のシーン、映像が絵コンテに変わるなど、洒落たシーンが多々あって、楽しめた。

DSC05551.JPGDSC05553.JPGDSC05549.JPG
一昨日のお茶会が開かれた目白庭園に咲いていた秋の花、ホトトギス、秋明菊、山茶花。
コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

『ドリーム』 [映画]

今日も一日雨降りとの予報を聞き、映画へ。六本木ヒルズで、『ドリーム』を見た。1960年代の初め、ソ連との宇宙開発競争が激しさを増していた時期にNASAの研究所で働いていた黒人女性3人の実話に基づいた物語。

天才的な数学の才能を持つキャサリン、管理職を目指すドロシー、そして航空エンジニアを目指すメアリーの優秀な黒人女性たちが人種差別、性差別に耐えながら、自分たちの夢を追い求めて奮闘する。

当時はトイレも食堂も白人と黒人は別で、白人ばかりの部に配属されたキャサリンは800mも離れた別棟の黒人用トイレまで用を足しに行かねばならなかった。コーヒーポットもほかの人と同じものを使えない。差別している側はそれほど意識していないけれど、される側にとっては理不尽そのもの。

そういう環境の中でも決してめげることなく、並外れた才能と努力で、アメリカの有人飛行計画の一翼を担った女性たちのサクセスストーリーは痛快で、見ていて気分が良かった。

1.JPG2.JPG3.JPG
映画のあと、六本木ヒルズのイベントスペースで開かれていた福島フェスに寄った。日本酒が50㏄くらいのグラス2杯分で500円だったので、豚汁と味噌おでんを食べながら、4種類試飲。
コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

『日曜日の散歩者 わすれられた台湾詩人たち』 [映画]

渋谷の「シアター・イメージフォーラム」で、台湾のドキュメンタリー映画『日曜日の散歩者 わすれられた台湾詩人たち』を見た。

1930年代、日本統治下の台湾の古都・台南で、「風車誌社」という詩人の団体ができる。日本語教育を受け、日本に留学し、日本の文学者やプルースト、コクトーなど西欧モダニズム文学に触れた詩人たちが中心となり、「風車」という同人雑誌を創刊する。日本語で詩作し、新しい台湾文学を創り出そうとしたが、プロレタリア文学が主流の台湾では彼らの詩は理解されず、「風車」は3号で廃刊となる。

戦後は、日本語が禁止され、言論弾圧にさらされる。二二八事件で主要メンバーの2人が投獄され、もう1人は白色テロで銃殺される。

ナレーションは無しで、当時のさまざまな資料映像に詩・絵画・音楽を組み合わせた、ちょっと変わったドキュメンタリー作品。上映時間が2時間40分と長く、途中眠くなった個所があった。

DSC05399.JPG
一昨日、パプリカ、カブ、人参、キュウリ、セロリ、紫タマネギで簡単ピクルスを仕込む。病室に冷蔵庫があるので、昨日密封容器に入れて、Eさんに差し入れた。
コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

『ダンケルク』 [映画]

ずっと「チリチリ」のカレーを食べていないので、今日はカレーを食べるために品川ではなく、渋谷で映画を見ることにした。今話題の戦争映画『ダンケルク』を連れ合いと見る。緊張の連続で疲れた!

1940年、ドイツ軍にフランスの港町ダンケルクに追い詰められたイギリスとフランスの兵士40万人の救出作戦を史実に基づいて描いた作品。

なんとしても故国に帰りたいと願う浜辺に集まった兵士たち、動員された民間船でイギリスから兵士たちを救出に向かう人たち、そして空からそれを援護するパイロットたち。

まるで群像劇のようで、これぞという主人公はいないのだが、皆が生きて故国に帰るためにそれぞれにすさまじい生き残りをかけた闘いに挑む。ドイツ軍が直に登場するわけではなく、銃の音、空からの攻撃や魚雷で沈む船から、地獄のような撤退の模様が伝わってくる。

余計な説明はなく、圧倒的な映像と緻密な演出で臨場感が半端でない映画だった。戦争とは結局こういうことなんだよと突きつけられるような作品。

映画から戻って、Eさんを病室に訪ねたら、車椅子に座って本を読んでいたのでびっくり。昨夜は痛みで寝られなかったそうだが、今日は食事も普通食でちゃんと食べられたと聞いて、一安心。

DSC05337.JPGDSC05336.JPG
チヤナ豆とレタスのカレー。月-木の11時半から2時半までしか営業していないため、ハードルが高い。
コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

『ラ・ラ・ランド』&『LION/ライオン~25年目のただいま~』 [映画]

一日中雨が降り続く。近場の映画館、目黒シネマをチェックしたら、見逃した作品を上映していることがわかり、連れ合いと目黒へ。雨の連休で、しかも評判が良かった作品が2本立てで1,500円(シニアは900円)とあって、立ち見も出る盛況ぶり。こんなに混んだ映画館は何年ぶりだろうか。

1本目は、ミュージカル映画『ラ・ラ・ランド』。私は4月に機中で見たが、やはり劇場で見てこその作品だった。ストーリーは平凡だが、とにかく音楽がいい。機内でイヤホンを通して聞いたのでは、音楽の良さが伝わってこない。初めに見た時は、評判ほどでないのではと思ったけど、今日あらためて見ての感想はさすが話題になるだけのことはあると思った。

2本目は、『LION/ライオン~25年目のただいま~』。5歳の時、兄とはぐれてインドで迷子になり、孤児院を経てオーストラリア人夫婦の養子となった男性が、わずかな記憶を頼りにGoogle Earthを使い、インドの生みの母親を探し当てるという物語。これが実話だというから驚く。

住んでいた町の名前も、自分の苗字も母親の名前も知らなかった主人公が駅のそばに給水塔があったことや列車の中で眠っていた時間と当時の列車のスピードから距離を割り出して、25年後に遂に生まれた地にたどり着く。まさに奇跡としか言いようがないし、実に感動的だ。Google Earthという現代のツールがなければ、到底かなわなかったろう。

DSC05053.JPG
ジャガイモ、タマネギ、トマトの味噌汁。実だくさんの味噌汁が好きなので、最低3種類は入れるようにしている。夏はトマト入りがお気に入り。
コメント(2) 
共通テーマ:日記・雑感

『22年目の告白-私が殺人犯です-』 [映画]

昨日、麻雀のあと食事会まで時間があったので、キネカ大森で『22年目の告白- 私が殺人犯です-』を見た。公開時、予告編を見てちょっと興味をそそられたが、どうしても見たいとまで思えなかった作品。まあ、時間潰しにはちょうどいいかなと、麻雀クラブから一駅の大森まで足を延ばしたのだが、これが意外と面白かった。

1995年、阪神淡路大震災が起きた年に5件の連続殺人事件が発生。家族の見ている前で首を絞めて殺すという残忍な手口が共通していた。刑事の牧村はあと一歩のところで、犯人を取り逃がしたうえ、上司まで殺されてしまう。

それから22年後、既に時効が成立している状況の中、突然犯人を名乗る男が現れる。マスコミを使って、記者会見を開き、告白本を出版。日本中を混乱の渦に陥れる。警察、被害者の家族、マスコミが犯人に振り回されるうちにやがて別の事件が明らかになり、予想もしない真相へとたどり着く。

無駄のない展開で、どんでん返しが何度か用意されていて、ずっと緊張感をもって見ることができた。サスペンス映画としては上出来。

DSC05207.JPG
一昨日、テニスクラブからの帰りに見た雲。これが夏最後の空かなと思いながら、眺めた。
コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

『ベイビー・ドライバー』 [映画]

せっかく晴れたというのに火曜日はテニスクラブが休みの日。足の怪我以来、ここ2カ月間かなりの運動不足に陥っているので、今日は徒歩で映画に行くことにした。

たまにはハリウッドの軽い映画でもと連れ合いを誘って、品川へ。自宅からちょうど1時間で映画館に到着。万歩計を見たら、7千歩をちょっと超えたくらい。1万歩以上は歩かなきゃと、帰りも徒歩にした。

T・ジョイPRINCE品川で、『ベイビー・ドライバー』を見た。ベイビーは犯罪組織の“逃がし屋”をやっている。車で待機していて、強盗を働いた仲間たちを乗せ、警察の追跡を振り切って逃げる仕事だ。彼は子どもの頃の交通事故の後遺症でひどい耳鳴りがあるが、iPodにセットした好きな音楽を聴きながら運転すると、天才的なテクニックを発揮するドライバー。ある時、レストランでウエイトレスのデボラに偶然会い、恋に落ちる。それで、組織から抜けようとするが、脅されてまたもや危険な仕事に加担することになる。

ストーリーは単純だが、音楽とカーチェイスが見事にシンクロしていて、まるでミュージカルのようなカーアクションだった。あまりこういう映画は見ないけれど、音楽の効果か、結構楽しめた。

DSC05118.JPG
ちょうど昼近くに映画館に着いたので、ビールとポップコーンでお昼代わり。3カ月くらい行っていない間に、プレミアムモルツのほかにクラフトビールが3種類加わっていた。ポップコーンを食べたのは何年ぶりだか覚えていないほど。
コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

『幼な子われらに生まれ』 [映画]

昨日、シネスイッチ銀座で見た2本目の映画は、『幼な子われらに生まれ』。原作が重松清で、監督は三島有紀子。三島監督の作品は、『しあわせのパン』、『繕い裁つ人』に続いて3作目の鑑賞。その中で本作が一番の出来だと思えた。

中年サラリーマンの信はバツイチで、再婚した妻、奈苗とその連れ子2人と暮らしている。別れた妻との間に娘が一人いるが、彼女は母親の再婚相手と住んでいる。信は年に4回、娘との面会が許されていて、それを楽しみにしている。

ある時、奈苗の妊娠がわかり、平穏に見えた一家にさざ波が立ち始める。6年生の長女、薫が反抗的になり、信に対して、本当のパパじゃない、自分の父親に会いたいと言い出す。奈苗の別れた夫はDVで、薫も殴られて歯を折られたことがあるというのに。

弟が生まれたら、自分は家族の中で邪魔者になるのではないかという不安、パパは自分の本当の娘と会っているくせにずるいという不公平感などがないまぜになって、薫は荒れる。信は彼女の父親、沢田に会いに行き、薫と会ってくれるよう懇願する。沢田は家庭に縛られたくなかったと言い、その日暮らし的な生き方をしている男だ。

家庭第一に生きてきた信は左遷され、単純作業をこなす日々。そのうえ、仕事よりも大切にしてきたはずの家族は崩壊寸前になってしまう。しかし、悩みながらもなんとか家族を維持していこうと、逃げずに義理の娘に真摯に向き合う。

離婚が珍しくなくなった現代では、再婚も増えるだろうから、家族の形態も変わっていく。血がつながっていても、分かり合えるとは限らないのが家族。ましてや義理の仲だったら、常に気持ちを知ろうと努力しなければ、家族は成り立たない。別れた妻が信に、あなたは理由を聞くだけで、私の気持ちを聞いてくれたことがなかったと言う。このセリフ、女性なら共感できるはず。

誠実で不器用な男を浅野忠信が好演。別れた妻を演じた寺島しのぶは別格の演技だし、子役3人がまた上手い。終始重苦しさが漂う作品だが、家族とは、親子とは、夫婦とはと考えさせられる。

DSC02526.JPG
ニラと豆腐を炒めて、塩・胡椒で味をつけるだけの超簡単料理。
コメント(2) 
共通テーマ:日記・雑感

『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』 [映画]

朝から雨。ならば映画にと銀座に行き、シネスイッチ銀座で2本見た。1本目は、実話に基づいたイギリス映画『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』。2012年発刊の原作はイギリスでベストセラーとなり、日本でも出版されているそうだが、知らなかった。

ロンドンでストリートミュージシャンをしているジェームズは家族にも見放され、ホームレスになっている。そして、ヘロイン中毒から立ち直るために軽めの麻薬を投与されている身。ソーシャルワーカーのお陰でアパートに入居できたが、ある日、迷い込んできた茶トラの野良猫を助ける。ジェームズからいっときも離れない猫をボブと名付けて、歌う場所にも連れて行くようになる。やがて、常にジェームズの側にいるボブのお陰で彼の歌を聴いてくれる人が増えてくる。

さまざまなトラブルに直面するも、ジェームズはボブと暮らしているうちにドラッグ依存症を克服したいという気持ちが強くなってくる。ひどい苦しみを経て、なんとか立ち直った彼の元に出版社からボブとの物語を描いてほしいという依頼がくる。

猫を助けたつもりが、実は人間の方が助けられたというお話。人は自分以外のだれかのために生きたいと自覚した時に強くなれる。ボブはひたすらジェームズに寄り添っているだけなのだが、ジェームズにとってはボブのお陰で自分は一人ではないと思えたのだった。

ボブ役の猫はボブ本人が出演している。可愛いというより、頭が良さそうな猫。日本は猫ブームだから、猫好きの人にはお勧めだが、イギリスの社会問題も描かれているので、決してほっこりするだけの映画ではない。昨年歩いたロンドンの街を懐かしく思い出しながら見ていたが、観光客には見えない影の部分を知った思い。

DSC04899.JPG
北海道の友人から昆布が届いたので、早速佃煮にした。
コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

『3月のライオン 前編・後編』 [映画]

近場で見られる映画はと思って検索したら、目黒シネマで、『3月のライオン 前編・後編』を上映していた。2本立て上映の映画館で、公開から半年くらい経った作品が多い。シニア900円なので、見逃した作品はここで見ることにしている。

原作はコミックらしいが、もちろん読んでいない。交通事故で両親と妹を一度に失った主人公、桐山零が父親の友人である棋士に引き取られるところから物語が始まる。

零は引き取られた先で将棋を鍛えられるが、棋士の娘と息子を追い越したがために居づらくなって家を出て、一人隅田川沿いのアパートに住んでいる。高校生ながら、プロ棋士として活躍し、将棋一筋の生活を送っている。ある時、川の向こう側に住む三姉妹の川本一家と知り合う。川本家の食卓に招かれているうちに孤独だった零の心が徐々に変わっていく。

天涯孤独の天才棋士の成長物語で、周囲のさまざまな人との関わりを通じて、人間として、棋士として成長していくさまを描いている。将棋の対戦場面がたくさんあるけど、将棋がわからなくても結構楽しめた。ラストシーンの名人との対局場所が立石寺とわかり、50年前の東北一人旅を思い出す。あれから半世紀かと考えたら、確かに一生なんて一瞬に過ぎないかも。

DSC04886.JPG
花屋さんは既に秋の花
コメント(2) 
共通テーマ:日記・雑感
メッセージを送る