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『万引き家族』 [映画]

今日も一日雨降り。雨なら映画というのが我が家のパターンで、品川で『万引き家族』を見る。さすがカンヌで最高賞を取っただけあって、かなりの入りだった。

東京の下町の古くて狭い平屋の一軒家に住む一家は祖母の年金を頼りに暮らしている。建設現場で働く日雇いの父、クリーニング工場で働く母、風俗でバイトをしているその妹、そして学校に行っていない小学生の息子の5人家族。父と息子は組んで、生活のために万引きをしている。ある夜、万引きの帰りに寒さに震えている5歳の女の子を見つけ、家に連れ帰る。その子の体に傷があることがわかり、一家は女の子を家族の一員に加えてしまう。

血のつながりもなく、まして法的には許されないことをしている家族なのに、普通の家族以上に思いやりや優しさにあふれている。家族とは、親子とはとさまざまなことを考えさせられる映画だった。最近、5歳の女の子が親からの虐待で亡くなるというあまりに悲惨で切ない事件が現実に起きたばかり。最後のシーンで、その事件を思い出し、やりきれない気持ちになった。

出演している俳優たちは全員文句ない演技で、特に安藤サクラには主演女優賞をあげたいくらい。是枝監督の作品は、『誰もしらない』以来ほとんど見ているが、今回の作品が最高の出来ではないかな。

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くちなしの花の香りが好き。
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『いつだってやめられる 10人の怒れる教授たち』 [映画]

いよいよ関東地方も梅雨入りで、朝からしとしと雨。アジサイが雨に打たれて、喜んでいる。

一日中家に居ても仕方がないと連れ合いが言うので、渋谷に映画を見に行く。ル・シネマで、イタリア映画『いつだってやめられる 10人の怒れる教授たち』を見た。連れ合いは昨日も品川で映画だったので、2日続けての映画鑑賞。

シリーズものの第二作だそうだが、一作目は見ていない。2009年の欧州危機で研究の場を失った研究者たちは合法ドラッグの製造で一儲けを企んだが逮捕されて服役。やがて、犯罪歴の抹消を条件に麻薬捜査に協力するよう警察から依頼される。昔の仲間たちが再度結集して、ドラッグの蔓延を阻止するために奮闘する。

コメディーで面白いけれど、イタリア語のセリフが途切れなく続いて、疲れる。イタリア男は本来おしゃべりなのか、脚本のせいなのか。麻薬捜査する研究者グループの構成員が10人というのもちょっと多過ぎ。せめて6-7人でよかったのでは。

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チリチリでミックスカレーの昼食。雨の中、1時半過ぎに行ったせいか、珍しく待たずに入れた。
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『妻よ薔薇のように 家族はつらいよIII』 [映画]

曇り空だし、連日のテニスはちょっと体にキツイということで、品川に映画へ。山田洋次監督の『家族はつらいよ』シリーズ3作目を見る。前2作とも見ているので、楽しみにしていた。

三世代が同居する平田家で、掃除・洗濯・食事の支度とすべての家事を担い、休む間もなく働いている嫁の史枝。ある日、2階を掃除した後、ついうとうととしてしまい、その間に泥棒に入られ、冷蔵庫に隠しておいたへそくりを盗まれてしまう。

海外出張から戻って、その話を聞かされた夫の幸之助は妻が謝っているのに、俺が仕事で四苦八苦している時におまえは昼寝をしていたのか、俺の稼いだ金でへそくりをしていたのかと嫌味を言う。近所の主婦のようにパートに出たり、カルチャーセンターに通うこともできないでいる史枝は不満を爆発させ、家出してしまう。そして、主婦を失った平田家は機能不全に陥る。

幸之助が仕事に打ち込めるのは史枝が家事や子供の世話をすべて引き受けているからだ。史枝の労働をお金に換算したら、夫の収入を超えるかもしれない。それなのに、俺の稼いだ金というセリフが出てくるところが男の幼稚さだ。

1作目のテーマは熟年離婚、2作目は無縁社会、そして3作目は主婦への賛歌。ユーモアたっぷりに家族の問題が描かれ、笑って、共感して、ほろりとさせられる。さすが山田監督の作品は外れがないわ。

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近所のアジサイ
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『モリのいる場所』 [映画]

鍼灸治療のあと渋谷に出て、ユーロスペースで上映中の『モリのいる場所』を見た。今年の2月、国立近代美術館で熊谷守一没後40年記念の展覧会を見て以来、ずっと楽しみにしてきた映画だ。

30年間、自宅の庭以外どこにも出なかったという画家熊谷守一の94歳のある一日を描いた作品。朝ご飯を食べると庭に出て、虫の観察。昼ご飯のあとは庭にむしろを敷いて昼寝。絵を描くのは夜のみ。横になってじっと蟻たちの行進を見ていたり、自分が掘った穴のような池でメダカを見つめていたりとまさに仙人のような暮らしぶり。文化勲章の打診があった時には人がたくさん来ると困るからと断ってしまう。

お手伝いさんと夫婦2人の家には結構な人の出入りがあって、その人たちとの係わり方が面白い。思わずクスっと笑ってしまう場面がたくさんある。主役の山崎努さんが熊谷守一本人かと思うほどなりきっていたし、奥さん役の樹木希林もさすがの存在感。お二人は演技云々の領域を超えてしまっていた。

大した出来事は起こらず、庭や虫のシーンが多いため、いびきをかいて寝ていた観客もいたけど、なんだかほっこりする作品だった。

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映画館のはす向かいのタイ料理屋「Krung Siam」でお昼を食べた。どこかで見た店名だなと思ったら、2月にバンコクに行った際、駐在員のAちゃんが連れて行ってくれた店と同じ名前だった。そういえば、バンコク店は日本のタイ料理屋が出した店だと言っていたことを思い出す。店の人に聞いたら、やはりそうだった。東京に8店舗あるらしい。
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『のみとり侍』 [映画]

3日続けてテニスをしたので、今日はお休み。久しぶりに映画を見ようと選んだのが、『のみとり侍』。予告編を見て、面白そうな時代劇だったので。

長岡藩士の小林寛之進は殿様の気持ちを傷つけてしまい、のみとり稼業を命じられる。「のみとり」とは、実は男性版売春だった。長屋に住み、新たな生活を始めた寛之進の最初の客となったのが、おみねというお妾さん。彼女に下手くそ!とののしられ、ひょんなことから知り合った商家の主人、清兵衛に女を喜ばせるための教えを乞うことになる。

気分転換にコメディーがいいなと思って見たのだけど、久しぶりにがっかりの映画。初めは確かに笑えたが、全体的にまとまりがなく、終わってみれば全く面白くなかった。お金と時間を浪費した感じ。

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大丸あすなろ荘の庭に咲いていたサクラソウ
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『ロンドン、人生はじめます』 [映画]

ブリッジを支えていた歯が駄目になって、2年前に3本の歯を入れ歯にした。その入れ歯がここ2カ月、ちょっとしたことで外れやすくなっていたので、もしや骨粗しょう症治療薬の影響かと心配になり、歯科を受診。そしたら、肉眼ではわからなかったが、ヒビが入っていると告げられた。まだ2年しか経っていないうえに保険適用外で作ったのにとがっくり。修理費が16,200円かかると聞いて、やっぱり保険診療にすればよかったと後悔した。

午後、恵比寿ガーデンシネマで、『ロンドン、人生はじめます』を見る。ロンドン郊外の高級マンションに暮らすエミリーは未亡人になって1年。夫亡き後、夫に愛人がいたことが判明。そのうえ借金や老朽化したマンションの修繕費など金銭的な問題を抱えていた。ある日、屋根裏部屋から双眼鏡で向かいの森を眺めていて、小屋に男が住んでいることを知る。森の中を訪れた彼女はそこに17年間住んでいるというドナルドに出会う。彼は不法占拠で不動産開発業者に立ち退きを迫られていた。初めはお互いに警戒心を抱くが、エミリーは自然の中でシンプルな暮らしを実践するドナルドの生き方に接して、彼に魅かれていく。

つまりは大人のおとぎ話なんだけど、エミリー役のダイアン・キートンが相変わらずカッコいいなあと感心したり、ロンドンの街を思い出したりと、気分転換にちょうどよい作品だった。

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バラのお宅に咲いていた白シランとヤグルマギク
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『オー・ルーシー!』 [映画]

雨は朝には止んだが、風が強いためテニスではなく映画に行くことにした。渋谷のユーロスペースで、『オー・ルーシー!』を見る。

43歳で独身の節子は物があふれ、足の踏み場もない部屋に住み、何の楽しみもない会社員生活を送っている。ある時、姪の美花から、一括で授業料を支払い、英会話教室に通っていたが、お金が要るので代わりにレッスンを受けてくれないかと頼まれる。

しぶしぶオーケーした節子だったが、怪しげな英会話教室に行ってみると、講師のジョンがいた。彼は節子にルーシーという名前と金髪のウイッグを与えて、発音やハグを教える。初めは戸惑っていた節子もハグを繰り返しているうちにジョンに恋をしてしまう。ところが、美花はジョンと付き合っていて、2人はアメリカに去っていった。節子は休暇を取って、美花の母親である姉とアメリカに向かうが・・・

会社で空気のような存在である節子がジョンとの英会話レッスンをきっかけにルーシーになりきって、それまでのさえない中年女から変わっていくのが面白い。どんな役をやっても上手い寺島しのぶが自然体で節子を演じていて、さすがだった。笑いの中に悲哀がにじむ作品。

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東急本店前を走っていたゴーカート。初めて見たけど、公道も走れるのか。

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映画館を出たら、東急本店前で女子高生のブラスバンドが演奏中。素晴らしくて、最後まで聴いていた。

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昼抜きで映画を見て、帰りに夕方4時開店の目黒の「とんき」へ。3時40分に着いたら、すでに待ち人が十数人いた。揚がったカツを切っていた素敵なおじさまの姿が見えない。体調を崩して休んでいるとのこと。寂しいけど世代交代は致し方ないか。三十数年通っている私たちだって、いつまで食べに行けるかわからないもの。
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『ちはやふる 結び』 [映画]

雨でテニスは無理と、『ちはやふる 結び』を見に朝一番で品川へ。2016年に見た『ちはやふる 上の句/下の句』二部作の続編。

2年前、個人戦でクイーンに敗れた千早は、いつか自分がクイーンになることを夢見ながら、高校の競技かるた部で頑張っていた。初めて新入部員が2人入り、張り切って高校最後の全国大会を目指していたが、一緒に部を作った部長の太一が受験勉強を理由に突然退部してしまう。ピンチのかるた部は東京予選を突破できるのか、千早は試練にさらされる。

今回は千早や太一の師匠を破った若き名人も登場。名人を太一に絡ませ、かるたという競技の奥義や魅力をより引き出している。昨日見たインド映画のレスリング試合と同様、競技シーンの演出が見事。前2作とも面白かったが、完結編はそれ以上の出来だった。青春ものとしては本当に見て損はない作品。原作は漫画らしいが、どうも漫画は読む気がしない。

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お昼は家で、そば粉で作った台湾風葱餅。
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『ダンガル きっと、つよくなる』 [映画]

渋谷でインド映画『ダンガル きっと、つよくなる』を見る。実話に基づいたアーミル・カーン主演の作品と聞けば、見逃すわけにはいかない。

かつてレスリングのインドチャンピオンだったマハヴィルは生活のために選手を止め、仕事についていた。男の子が生まれたら、レスリングを教えて、自分が果たせなかった金メダルをとらせたいという夢を抱いていたが、生まれてくるのは女ばかり4人。ある時、長女と次女が喧嘩で男の子をやっつけたことを知り、2人を鍛えてレスリング選手にしようと思い立つ。父親のスパルタ式特訓に反抗しつつも、やがて娘2人は選手として実績をあげていく。

早く結婚して、家事と子育てをするのが女の生き方というインドの村において、女の子がレスリングをするなんて、前代未聞。父親の勝手な夢のために娘たちが犠牲になるのかと思いきや、父親には深い考えがあってのことだった。家族愛、師弟愛にあふれたスポーツ根性物語であると同時に女性の成長物語。笑いあり、涙ありで140分の上映時間が全く長く感じない。特にレスリングの試合シーンは迫力があって、ハラハラしながら力が入ってしまった。アーミル・カーン主演の作品を見るのは3本目だが、やっぱりこの人が出ている映画に外れはない。超おススメの映画!

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映画の後、久しぶりに「チリチリ」のカレーを食べて、鍼灸院へ。体が軽くなった。
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『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』 [映画]

六本木ヒルズで、映画『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』を見る。珍しく友人と鑑賞。映画は1人が基本なのだが、せっかく誘ってくれたので、見終わったあとにじっくり話をすることにした。

ベトナム戦争が泥沼化していた時代のアメリカで起きた実話に基づいた作品。国防総省(ペンタゴン)が長年ベトナム戦争に関する調査・分析を記録していた文書の一部がニューヨーク・タイムズに渡り、それがスクープ記事になる。先を越されたワシントン・ポストの編集主幹ベンは独自に残りの文書を手に入れ、社主キャサリンの了解を得て、それを公表しようとするが、それは社運を賭ける危険な行為だった。

政府の圧力の下、隠蔽されてきた機密を国民に知らせようと奔走する新聞記者たちと彼らを支えるべきか、踏み止まらせるべきか葛藤する女性経営者を描いている。報道の自由がテーマになっているが、当時珍しかった女性経営者の成長物語でもある。初めは淡々と話が進むが、後半はサスペンスフルでハラハラする。昨今の日本の御用記者たちにぜひとも見せたい作品だ。

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シンガポール料理屋で海南鶏飯のランチ

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国際文化会館で庭を眺めながら、コーヒーを飲んでおしゃべり。
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『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』 [映画]

先月末にオープンしたばかりの東京ミッドタウン日比谷内のTOHOシネマズで、『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』を見た。

1940年、ナチス・ドイツがヨーロッパ各地に侵攻し、フランスも陥落寸前。フランスの海岸ダンケルクでは英仏軍がドイツ軍に追い込まれていた。イギリスにも危機が迫る中、チャーチルが首相になる。ヒトラーに徹底抗戦するか、それとも和平を模索すべきか、究極の選択を迫られるチャーチル。

チャーチルの首相就任からダンケルクの戦いまでの27日間を描いた伝記ドラマ。政敵が多く、人間的にも欠点の多かった政治家チャーチル像が魅力的に描かれている。見事な特殊メイクと主演俳優の名演技で本物と見紛うほどだった。それにしても独裁的な政治家というのは皆演説がうまい。

昨年公開の『ダンケルク』をDVDで見てから、この作品を見ることを勧める。当時の状況がよく理解できて、映画が2倍楽しめるはず。

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映画館のある4Fからの眺め。オープンしたばかりで、ビル全体がすごい混みようだった。
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『獄友』 [映画]

お孫さんが幼稚園を卒園し、送り迎えのお役目がなくなったFさんから、水曜日の午前中にまた一緒にテニスをしましょうと誘いがあった。朝9時からコートに立ったが、暑くてバテ気味。帰りに「天心」に寄り、お昼を食べながら飲んだ生ビールの旨いこと!これからの季節、このビールのためにテニスをやるようなものだ。

昨日、ポレポレ東中野で見た映画は、ドキュメンタリー『獄友』。金聖雄監督は、すでに『SAYAMA みえない手錠をはずすまで』と『袴田巌 夢の間の世の中』で、冤罪を訴える元受刑者を撮っている。今回は再審で無罪釈放になった元受刑者3人と狭山事件の石川さんや袴田事件の袴田さんとの交流を描いている。

5人の獄中生活を合わせると、なんと155年!やってもいない殺人という罪を着せられ、何十年も刑務所で過ごさざるを得なかった人たち。彼らが語る言葉から、冤罪という理不尽さが強く伝わってくる。当時の警察や検察、そして裁判官は心の痛みを感じないのだろうかと思ってしまった。権力を持つ者は鈍感なのか。

テーマは重いけれど、笑える場面もたくさんある。冤罪や死刑制度に興味がない人にもぜひ見てほしい。人が生きていくとはどういうことなのか、考えさせられる作品。

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公園の花壇は花盛り。
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『パターソン』&『南瓜とマヨネーズ』 [映画]

今日も朝から冷たい雨。映画館を出たら、みぞれに変わっていて驚いた。桜が寒さに打ち震えているようで気の毒。

雨を眺めながらの読書でもよかったが、気が滅入りそうで映画に行くことにした。一番近い映画館、2本立て上映の目黒シネマへ。

1本目は、アメリカ映画『パターソン』。ニュージャージー州のパターソンに住む市バスの運転手パターソン(町名と同じ名前)の1週間を描いた作品。彼は朝、同じ時間に起きてバスの車庫に徒歩で向かい、夕食のあと犬の散歩がてら近所のバーで1杯のビールを飲み、帰宅して寝るという生活を毎日繰り返している。運転しながら通りを眺め、乗客の会話に耳を澄ます。そして、全く変わり映えのしない日常の中でノートに詩を綴る。インテリアや料理に趣向を凝らしている無邪気で可愛い妻はパターソンが詩を書くのを応援している。

人との出会いによって、ちょっとした出来事はあるけれど、ドラマチックなことは何も起きず、単調でまことに平和な暮らし。物静かで感情を出さないパターソンがそんな生活をいかに大切にしているかが伝わってきて、心が温かくなる。これからの残りの人生をこんな風に暮らせたら、どんなにいいだろうかとちょっぴり切なくなった。

2本目は邦画『南瓜とマヨネーズ』。原作はコミックらしいが、もちろん読んだことはない。ミュージシャンになる夢を抱く男のためにキャバクラで働いて、生活費を稼ぐツチダ。彼女がお金のために愛人までやっていると知った男はミュージシャンを諦めて、働き始める。一方、ツチダは昔の恋人に再会し、またもやそのダメ男ことにしがみつく。

2本立てなので、せっかくだからと見ただけだったが、意外と面白かった。よくある話で、自己肯定感が希薄な若者たちの恋愛模様が描かれている。1本目同様、淡々とした内容で納まるべきところに納まるラストがいい。

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近所のひいきの居酒屋で夕食。寒くて燗酒にする。
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『グレイテスト・ショーマン』 [映画]

見たい映画が目白押し。とりあえず公開されてから日にちが経っている作品を優先しようと雨の中、品川へ。ミュージカル映画『グレイテスト・ショーマン』を見た。

19世紀半ばのアメリカで、興行師として名を馳せた実在の人物の物語。特別な技や体形を持つ人たちを集めて、見世物ショーを成功させ、サーカスというショービジネスの原型を作ったバーナムの半生を描いている。

ストーリーは平凡だが、音楽、ダンスが素晴らしく、それだけでも見る価値ありの作品。DVDでは良さが半減するから、音響のいい映画館で見るべき。

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雨で寒くても桜はすでに三分咲き以上。
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『15時17分、パリ行き』 [映画]

午後からテニスに行ったが、風が強くいまいち楽しめなかった。

雨の16日、品川で見た映画は、『15時17分、パリ行き』。クリント・イーストウッド監督の作品で、2015年にアムステルダムからパリに向かう高速列車内で実際に起きたイスラム過激派の無差別テロを未然に防いだアメリカ人の3人の若者を描いている。

空軍兵、州兵、大学生の幼なじみ3人組は久しぶりに再会して、ヨーロッパを旅行していた。たまたまその列車に乗り合わせた彼らは車内で銃が発砲された時、とっさにテロリストに立ち向かう。そして、傷を負いながらも犯人を取り押さえ、撃たれた乗客に救急措置を施す。

決してヒーローが活躍するアクション映画ではない。小学校時代に出会い、問題児だった彼らが英雄的な行動をとるまでの物語が核になっている。ごく普通の若者のヨーロッパ旅行の様子もたっぷりと描かれていて、ロードムービーと言ってよいくらい。

驚いたのはこの3人を演じているのは本人たちだということ。自然な演技でなんら違和感がなかったけど、御年87歳の監督がこんな冒険をするとは!イーストウッド監督の作品は見て落胆することがないので、なるべく見逃さないようにしている。

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コート・ドールの近くにある龍源寺の庭に咲く白椿。
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『ニッポン国VS泉南石綿村』 [映画]

予報によると風が強そうだったので、テニスは諦めて映画に行くことにした。渋谷のユーロスペースで、ドキュメンタリー映画『ニッポン国VS泉南石綿村』を見る。

大阪の泉南はアスベストの集積地で、石綿紡織品の製造所がたくさんあった。国は石綿による労働者の健康被害を知っていたのにもかかわらず、経済優先で規制や対策を怠ってきたため、多くの労働者が呼吸器系の病気に罹り、亡くなったり、苦しんだりしていた。

そこで、工場の元労働者やその遺族などが、石綿による健康被害を被ったのは、国が規制権限を適切に行使しなかったためであるとして、損害賠償を求めた訴訟を起こす。この作品は、その8年間の闘いを記録したもの。

地裁で勝訴しても国が控訴して高裁で敗訴。最高裁でなんとか勝訴するが、期間外で必死に闘ったのに報われない人も出てくる。司法の世界がいかにいい加減か、弱者が救われないか、よくわかる。

それにしても厚労省の役人たちがひどすぎる。税金で雇っているのにあのレベルかとあきれるほどの人ばかり。自分の意見を言わない、言えないのが役人の条件なんだろうけれど、がっかりした。

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先日帰京する際、駅で弟に会い、フキノトウをもらった。さっと湯がいてフキノトウ味噌を作った。
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『シェイプ・オブ・ウォーター』 [映画]

雨が一日中降り続いた8日にアカデミー賞を受賞した『シェイプ・オブ・ウォーター』を見に行った。

1960年代、冷戦下のアメリカが舞台。耳は聞こえるが口がきけないイライザは政府の極秘研究所で清掃員をしている。ある時、そこに不思議な生き物が運び込まれ、それを目にしたイライザは興味を引かれる。

彼女はアマゾンの奥地で捕らえられた半魚人のような“彼”がいる水槽に密かに通って、心を通わせるようになる。しかし、研究所は彼を実験台にのせて殺そうとしていた。そのことを知ったイライザは隣人や同僚の協力を得て、彼を救いだそうとする。

単なるファンタジーではなく、ロマンス、サスペンス、同性愛、人種差別など、いろいろなテーマが絡み合った、重厚で見ごたえのある作品。音楽や映像も素晴らしいが、万人向けではないかもしれない。

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沈丁花が花盛り。歩いていると、フッと匂いが立ちのぼってくる。
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『スリー・ビルボード』 [映画]

朝、雪降る中、渋谷へ。話題のアメリカ映画『スリー・ビルボード』を見た。

南部ミズーリ州の田舎町が舞台。7カ月前に娘をレイプされ殺されたミルドレッドは、犯人が一向につかまらないことに怒って、現場近くに3枚の大きな看板を使って広告を出す。広告には警察の手ぬるい捜査を非難するメッセージが書かれていた。

ミルドレッドの行動は警察ばかりでなく、町の人々や元夫からも反発や嫌がらせを受ける。しかし、彼女はひるむことがない。末期がんの警察署長、マザコンで差別主義者の巡査、娘と同じくらいの若い女と暮らす暴力的な元夫、広告屋などさまざまな人々がかかわり、事態は思わぬ方向へ。

犯人捜しのサスペンスではなく、怒りや憎しみにとらわれた人たちの群像劇で、一種の人間ドラマ。それにしてもミルドレッドの怒りのエネルギーには度肝を抜かれた。演じている女優の演技がまたすごい。物語がどう展開していくのか予測不可能で、終わり方に余韻を感じさせた。感情移入できるような作品ではないが、何だか妙に心に残るタイプの映画だった。

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田舎の友人からいただいたキュウリの古漬けを塩抜きして、ごま油で炒め、削り節とごま、ほんの少しの醤油を入れた。
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『はじめてのおもてなし』 [映画]

15日に見た2本目の映画は、ドイツ映画『はじめてのおもてなし』。難民を引き取ることになった一家の騒動とそれらによってもたらされた家族の再生をコメディ—タッチで描いた作品。

ミュンヘンに住む裕福なハートマン一家。父親は大学病院の外科医長で、現役にこだわり、そろそろ引退をと迫られているが、応じない。元教師の母親は、退職後の虚しさからボランティアでドイツ語を教えたいと思うが活躍の場がない。息子は弁護士で、シングルファザー。仕事中毒の彼は息子をほったらかしにして、しょっちゅう上海に出張している。そして、娘は31歳になるというのにモラトリアムで、まだ大学生。今までにいろんなことをしてきて、現在は心理学を勉強しているが、まだ本当にやりたいことが見つからず、自分探しとやらの最中。

この問題ありの家族の中にナイジェリアからの難民、ディアロが加わる。母親が家に引き取ることにしたのだ。ディアロが同居することで隣人からは白い目で見られ、難民反対のグループから嫌がらせを受けたりする。ほかにも次々といろいろなハプニングが起きて、家族はそれぞれに自分の生き方を見つめ直していくことになる。

難民受け入れ問題で揺れるヨーロッパでは、ドキュメンタリーをはじめ難民を扱った作品がいろいろあるけれど、この映画はバラバラだった家族が外国人と交流するうちに文化や習慣の違いを通じて、家族としての絆を取り戻していく過程をコミカルに描いている。笑いの中に鋭い風刺が散りばめられており、とても面白かった。難民は日本では身近な存在ではないが、今後外国人労働者が増えていけば、文化の摩擦について考える機会が増えていくだろう。

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16日に東御苑で見た白梅と紅梅
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『否定と肯定』 [映画]

銀座方面に出て、2本の映画を見る。今年の初鑑賞作品は、『否定と肯定』。実在の事件を映画化した法廷ドラマ。

1994年、アトランタの大学で講演をしていたユダヤ人の歴史学者、デボラ・E・リップシュタットの元にイギリスの歴史家、デイヴィッド・アーヴィングが乗り込み、デボラを名誉棄損で訴える。デボラは、ホロコーストはなかったとするアーヴィングの主張に「ホロコーストの真実」という本を著し、彼を批判していた。

その裁判はイギリスで行われることになるが、アメリカとは司法制度が異なり、被告側に立証責任がある。デボラのために結成されたイギリスの弁護団はアウシュビッツの現地調査などを含め、周到な準備をして、裁判に臨む。

スピルバーグはじめユダヤ系の人々が弁護費用を寄付したらしいが、このような裁判があったことなど知らなかった。一見明らかだと思える歴史的な事件がそれを否定する(否定したい)人によって、なかったかのように流布される。世間的に少し名の知れた人の言うことなら、単に頭のおかしい人と片付けられない怖さがある。

この裁判の模様を見ていて、何を根拠に史実とするのか、簡単ではないなと感じた。私たちが教科書で習った歴史だって、だれかが書いたわけで、どこまで真実なのか判断するのは難しい。

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大根もカブもなるべく葉が付いているのを買って、利用する。
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