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『ニコラス・ウィントンと669人の子どもたち』 [映画]

一昨日、恵比寿のガーデンシネマでドキュメンタリー映画を2本見た。1本目は、『ニコラス・ウィントンと669人の子どもたち』。

第二次世界大戦勃発直前の1938年、スイスにスキーに行こうとしていたイギリス人ニコラス・ウィントンの元に一緒に行くことになっていた友人から、ユダヤ人難民支援で忙しいため、行けないと連絡が入る。友人を手伝うためにチェコを訪れたニコラスはナチスの迫害により行き場を失ったユダヤ人難民の悲惨な境遇を目の当たりにする。せめて子どもたちだけでも救いたいと行動を開始する。

証券会社で働くニコラスはそのビジネス手腕を生かし、各国に子どもたちの受け入れを打診するが、すべて断られる。イギリスだけが里親を見つけること、政府に一人当り50ポンドの保証金を支払うことという条件で受け入れを認めてくれた。プラハで子どもたちの写真入りリストを作成し、必死にイギリスでの里親を探し、大戦開始までに669人を救い出す。

しかし、ニコラスはそのことを結婚した妻にも話さなかった。1988年、妻が屋根裏部屋で子どもたちの資料を貼り付けたスクラップブックを見つける。そのことがきっかけとなり、BBCがニコラスに救い出された子どもたちの行方を調べ始める。そして、再会が実現し、ニコラスの功績が世に知られることになる。

同じようにユダヤ人を救ったドイツ人実業家のシンドラー、日本の外交官、杉浦千畝を描いた映画(ドラマ)も見たが、この作品は再現ドラマや実写映像を盛り込んだドキュメンタリー。切羽詰まった状況の中で、子どもたちだけでも生き延びてほしいと必死に願う親たちの心情が胸を打つ。イギリスに向かうため汽車に乗り込んだ幼い姉妹がいた。まだ3歳くらいの妹の方をお母さんが耐えられずに、思わず窓から出して抱きしめてしまう。しかし、心を鬼にして走り出した汽車に娘を戻す。もし、その時お母さんが自分を離さなかったら、今の私はいないとその娘さんが語る。どの人も両親は収容所に送られ、殺されている。そして、ニコラスが救えなかった子どもたちも大勢いた。

70年以上前の出来事だけど、シリアやアフリカでは今なお同じような悲劇が繰り返されている。文明が発達しても、人間の愚かさは一向に変わらないのが悲しい。

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毎週土・日に渋谷の国連大学前で開かれているファーマーズマーケット。先週ラ・ブランシュで食事をする前に皆で寄った。

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郡山の生産者のブースで、カリフラワー、ロマネスコ、赤カブを買う。ラ・ブランシュの田代シェフもこの方から野菜を仕入れているそうだ。
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『92歳のパリジェンヌ』 [映画]

昨日はシネスイッチ銀座で映画を見て、いつものごとく交通会館内の「むらからまちから」で納豆など調達して帰宅。映画のせいか、この1カ月間の疲れが出たのか、早々と床に入ってしまった。

『92歳のパリジェンヌ』はフランスのジョスパン元首相の母親が自分の人生を終える日を決めて実行したという実話に基づいた作品。しかし、映画の中では登場人物の名前や家族構成などはフィクションになっている。

92歳のマドレーヌは一人暮らし。頭はまだしっかりしているが、ノートに記している自分でできなくなった項目が増えてきている。ある日、彼女の誕生日に集まった家族の前で、迷惑をかけて生きるのは嫌だから、元気なうちに自らの手で人生の幕を下ろしたい、それは2カ月後と宣言する。動揺し、怒る家族たち。

息子は一人で暮らすのが無理なら老人施設に入ればと言い、娘は私が引き取って面倒みるからと説得するがマドレーヌは断固として応じない。助産婦として働き、社会活動家でもあったマドレーヌにとって、人生の始末をつけるのはあくまで自分自身でありたいのだ。始めは母の決心を受け入れられずにいた娘は病院でオムツ姿を母から見せられて、考えを変える。すぐに退院させ、母の願いを叶えてあげるべく、最後の日まで寄り添う。

尊厳死がテーマの作品だが、フランスでも安楽死は認められていない。実行する時に側にだれかいたら、自殺ほう助の罪に問われるからと一人で薬を飲む。約束で直前に娘に電話をかける。電話をする方も受け取る方も、あの瞬間はどんな気持ちだったのだろうかと見ていて心がきりきりと痛んだ。

自分の親に同じようなことを言い出されたら、果たしてどう答えるか。やっぱり、「そうですか、どうぞ」とは、とても言えない。翻って自分の場合はと考えると、マドレーヌのようにできたらいいなあというのが本音。私たち団塊の世代は墓場まで満員と言われて育ったけど、その前に死に場所がなくなるらしい。2025年以降は介護施設も病院も満室で、おまけに訪問介護の人員も不足して自宅での看取りも無理とか。野垂れ死にするくらいなら、安楽死の方がずっといい。やがて国も困り果てて、安楽死についての法案が提出されるようになるかも。

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田舎の友人にいただいた唐辛子。ご主人が畑で作り、彼女が編んでくれた。
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『湾生回家』 [映画]

久しぶりに神保町まで出向き、岩波ホールで『湾生回家』を見る。台湾で観客動員数16万人を記録し、異例のヒットとなったドキュメンタリー映画。

湾生とは、台湾で生まれた日本人のこと。台湾は日清戦争後に日本に割譲され、第二次大戦終結まで50年間日本の統治下にあった。その間に台湾で生まれ育った日本人は約20万人。戦後、ほとんどの人々は身一つで日本に強制送還された。台湾が故郷であった彼らにとって日本は未知の国だったが、帰ってみたら一面焼け野原で食べる物もない生活が待ち受けていた。

映画の中では、70-80代の湾生6人を取り上げている。台湾の思い出の地を訪ね歩き、それぞれの子供の頃の台湾での暮らしぶりや台湾への思いを語る。皆さんに共通するのは台湾への強い望郷の念。台湾の人たちはその気持ちに優しく応えてくれる。

以前、日本人女性が監督した『台湾人生』というドキュメンタリーを見たが、こちらは日本統治時代に生まれ、日本語教育を受けた5人の台湾人の半生を取り上げた作品だった。日本語世代として青春時代を過ごし、戦後の国民党独裁の激動時代を生き、80代に達した人たちが日本への複雑な気持ちを吐露するのを聞いて、深く心を揺さぶられたことを思い出した。

『湾生回家』は台湾人監督による台湾育ちの日本人を取材した作品なので、『台湾人生』と対で鑑賞すると、日本統治時代の台湾の歴史がよく理解できるはず。今日の観客はシニア世代がほとんどだったが、台湾では若い世代も多かったとか。日本でも若い人たちに見てほしいと思う。

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岩波ホールで映画を見た時に寄る「六法すし」で昼食。『湾生回家』の監督も食べに来たよとご主人がおっしゃっていた。
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『PK ピーケイ』 [映画]

恵比寿で、インド映画『PK ピーケイ』を見る。『きっと、うまくいく』と監督も主役も同じと知って、見逃すわけにはいかないと思っていた作品だ。

ベルギーに留学中、パキスタン人の留学生と恋仲になったインド人の女性ジャグーは、失恋してインドに戻り、テレビ局で働いている。ある日、神様が描かれたチラシを配っている変わった男性に出会う。PKと呼ばれているその男の話を聞くと信じ難いことばかり。ほかの星から地球にやって来たが、リモコンを盗られて、帰れなくなった。それで願いを聞いてくれるという神様を探しているというのだ。PKは自分の星に帰りたいがために、さまざまな宗教を体験するが、一向に願いは叶わない。初めはPKの話が信じられなかったジャグーだが、ある出来事をきっかけに彼を応援するようになる。

宇宙人が宗教について疑問を抱き、それをテレビ番組が取り上げ、社会に問いかけていくという奇想天外なストーリーだが、インド映画につきもののダンスと歌、それに恋もちゃんと組み込まれている。笑って泣けて、2時間半の上映時間が少しも長いとは感じられなかった。やり方次第では宗教界から反発を招くような内容なのに、宇宙人を通して、宗教の問題点をあぶりだすという発想がすごい。シリアスな問題をコメディータッチで風刺していて、面白かった。インド映画恐るべし!

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恵比寿ガーデンプレイスは、バカラのシャンデリアも設置され、師走の装い。
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『われらが背きし者』 [映画]

毎朝食べている宮城県の川口納豆が在庫切れとなったので、買いに行くついでに有楽町近辺で映画を見ることにした。映画の後、交通会館の「むらからまちから館」で、いつものように納豆を20個買う。

見た映画は、シャンテシネで上映中の『われらが背きし者』。原作者はMI6出身のジョン・ル・カレだが、読んでいない。

イギリス人の大学教授ペリーは妻と休暇でモロッコに滞在中、ロシア人のディマと知り合う。ディマはロシアンマフィアの幹部で、ロンドンに帰ったらMI6に渡してほしいと組織の資金洗浄情報が入ったUSBをペリーに渡す。自分と家族の命が危ないのだと必死に頼まれ、引き受けたペリーだったが、そのことが発端となり、妻と共に危険な亡命作戦に巻き込まれていく。

舞台は、ロシア、モロッコ、イギリス、フランス、スイスと変わり、息が詰まるような諜報合戦が続く。ハラハラドキドキ感があり、それぞれの地の景色の映像もきれいで、娯楽映画として楽しめた。ディマが主人公にシャトー・ペトリュスを振舞うシーンがあるが、ロシアンマフィアは1本百万円近いワインを飲んでいるのか、ワインの値段が上がったのはやはり中国人とロシア人のせいかもと思った。

マフィアと政界の癒着は今に始まったことではない。映画の中では、マフィアと組むのはイギリスの政治家だったが、ロシアンマフィアと聞くとなぜかプーチンを思い浮かべてしまう。10年位前、イギリスに亡命していた元KGBのロシア人が放射能物質入りのお茶を飲まされ、殺される事件があったけれど、プーチンが殺害命令を下した人を主人公に小説を書いたら、何編も書けるだろうな。

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「むらからまちから館」で見つけた山形県の甘納豆。山形産の青豆に北海道産のてんさい糖を使っている。ほんのりした甘さで私向き。我が家の砂糖はてんさい糖なので、買ってみた。
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『怒り』 [映画]

午前中テニス。初夏のような暑さだった。病気で休会していたFさんと1年半ぶりに一緒に試合をする。お元気になられて良かった。

昨日見た映画、2本目は吉田修一原作の『怒り』。原作は読んでいない。

暑い盛り、八王子の住宅地で夫婦惨殺事件が起きる。壁に被害者の血で「怒」という文字が書かれていた。1年経っても犯人逮捕に至っていなかったが、警察は整形を受けたと思われる犯人の顔を公表する。

その頃、家出して風俗嬢をしていた愛子は迎えに来た父親と千葉の港町に帰る。そこには父と漁港で働く、身元がはっきりしない田代という男がいた。やがて愛子は田代と一緒にアパートで暮らすようになるが、田代が殺人事件の犯人と似ていたため、ある行動をとる。

東京では、サラリーマンでゲイの優馬がクラブで知り合った直人と暮らし始める。お互い愛し合うようになり、かけがえのないパートナーだと思うようになる。しかし、テレビで見た犯人の顔と直人が似ているような気がして以来、優馬は自分のことを何も話さない直人に不信感を抱く。

沖縄では、高校生の泉が同級生の辰哉のボートに乗せてもらい、近くの無人島に行く。1人で散策していて、廃墟に住み着いている田中という男と出会う。泉と辰哉は田中に信頼を寄せるようになるが、その後に起こるある悲劇的な事件が彼らを引き裂く。

千葉、東京、沖縄のそれぞれの物語が交錯することなく、オムニバス形式で進行する。3人の男の顔がいずれも犯人に似ていて、一体だれが真犯人なのかという謎解きの面白さもあり、2時間半緊張が途切れることなくスクリーンに没頭できた。人が人を信じることの難しさ、土壇場でむき出しになるエゴと疑念、心の弱さなどを描いた作品で、ミステリーというより、人間ドラマ。俳優陣も主役級の人ばかりで、かなりの力作で見ごたえがあった。

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田舎の弟からもらったパプリカを焼いて、皮をむき、オリーブオイルとバルサミコ酢でマリネにする。
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『永い言い訳』 [映画]

今日は映画の日と決めて、品川で朝8時半から2本見る。久しぶりに乗ったラッシュ時の電車、降りる時に一言も発しないで、ぐいぐい押して出ようとする人がほとんど。「すみません、降ります」となぜ言えないのかとムカッときた。隙間なく立っていても、スマホだけは熱心に覗いている。代わりに「すみませーん」としゃべってくれるスマホができるといいのに。

1本目は、西川美和監督の『永い言い訳』。直木賞候補になった自らの小説をもとに脚本を書き、監督した作品。西川監督のファンなので、見逃すわけにはいかない。

人気小説家の衣笠幸夫は20年連れ添った妻を突然バス事故で亡くす。既に夫婦関係は冷え切っており、妻が事故に遭った時には愛人を自宅に連れ込んでいた。妻を失っても悲しめない彼はある時、同じ事故で亡くなった妻の親友、ゆきの家族に会う。長距離トラック運転手のゆきの夫、陽一は妻の死を心の底から悲しみ、涙にくれながら、子供2人抱え、必死に生きていた。幸夫は成り行きから陽一の家に通って、子供たちの面倒を見ることになる。

幼児性が残る自分本位のダメ男が陽一や子供たちとの付き合いの中で、少しずつ変わっていき、再生していく話。人の心の闇に迫ることが多い西川監督のことだから、一捻りも二捻りもあるはずと思っていたら、過去の作品と比べると淡々と物語が進行する。それにしても、女性監督ながら、男性の心理描写が上手いなあと感心する。主演の本木雅弘はじめ出演者の演技はさすがだったが、特に子役2人の自然な演技には唸った。

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帰京する時、弟の近所の方にいただいた菊の花。酢漬けにして、毎日食べた。
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『ブルックリン』 [映画]

公開時に見逃した『ブルックリン』が目黒シネマで上映されていて、しかも明日までと知り、今日は映画へ。近いし、2本立てでシニアは900円なので、たまに行くが2本とも見ていない作品の組み合わせというのはめったにない。今日も以前に見た『キャロル』はパス。

1950年代、アイルランドに住むエイリッシュは、姉の勧めでニューヨークに渡る。アイルランド移民が多いブルックリンに住み、デパートで働き始めるが、内気故に客相手の仕事をうまくこなせず、ホームシックにかかってしまう。心配した同郷の神父が夜間大学で会計の勉強ができるように取り計らってくれる。やがて、パーティーで知り合ったイタリア系の恋人もでき、徐々に前向きになり、都会風に洗練されていく。しかし、故郷から届いた悲しい知らせが彼女を再びアイルランドに向かわせる。

自然は豊かだが閉鎖的なアイルランドから、努力すれば報われる大都会ニューヨークに移住し、成長していく一人の女性の物語。初めはおどおどしていた田舎娘が自信に満ちて、美しく変わって様子が主演女優の見事な演技でよく表現されていた。後半、彼女がどちらの生き方を選ぶのだろうかとハラハラしながら見ていたが、やはりそう来たかと納得。たとえ失敗しようが、自らの人生を選び取るのは自分自身なのだ。

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ひやおろしが出回る時期。一昨日、品川に映画に行った連れ合いが秋田県のアンテナショップで、ひやおろしを2本買ってきた。熟成された旨みにまろやかさが加わり、ホントに美味しい!
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『歌声にのった少年』 [映画]

天気がいいのに火曜はテニスクラブが休み。なので、火曜はとかく映画の日になる。

有楽町で、パレスチナ映画『歌声にのった少年』を見た。オーディション番組で優勝し、一躍アラブ世界の人気歌手になったムハマンド・アッサーフの実話に基づいた物語。

紛争地、パレスチナのガザ地区で暮らす少年、ムハマンドは姉と友達2人と4人でバンドを結成して、結婚式などで歌っている。ある日、演奏中に姉が倒れ、重い腎臓病であることがわかる。腎臓移植しか治療法がないと言われ、透析を受けるも力尽きて亡くなってしまう。

数年後、大学の学費を稼ぐためにタクシーの運転手になっていたムハマンドは姉と一緒に闘病していた女性と再会し、歌は人々の心を癒すことを知る。彼の歌の才能を信じていた姉との約束を果たすべく、ムハマンドはもう一度歌手を目指して頑張ろうと決心する。そして、カイロでのオーディションに出場するため、偽のビザでガザから脱出する。

2014年のイスラエルの爆撃で、瓦礫の山となったガザでロケを敢行している。子役たちは現地のオーディションで選ばれたそうだが、生き生きとしているうえ、自然体の演技で素晴らしかった。単なる成功物語ではなく、日常が戦争状態という地に暮らしながら、なお夢を失わず、たくましく生きる人々を描いた作品。のどかに平和を享受している日本の観客には想像できない世界に生きている人たちの物語だ。

先週見た『ハドソン川の奇跡』も実話をベースにしているが、『歌声にのった少年』のほうが、いろんな意味で満足感が高かった。決勝で主人公が歌う歌に心が揺さぶられた。

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朝食は毎日同じようなもの。魚やお浸しの種類、卵の焼き方、味噌汁の具が変わるくらい。
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『ハドソン川の奇跡』 [映画]

怪しい空模様にテニスは諦めて、品川の映画館へ。クリント・イーストウッド監督の『ハドソン川の奇跡』を見た。

2009年1月、ニューヨークのラガーディア空港を飛び立ったUSエアウェイズ1549便のエンジンに鳥が衝突し、エンジンが停止。機長の咄嗟の判断と操縦技術で、制御不能となった機体をマンハッタンのハドソン川に不時着させ、155名の乗客乗員全員が無事生還という奇跡を成し遂げる。しかし、国民的英雄となった機長は、彼の判断をめぐり、国家運輸安全委員会の厳しい追及にあっていた。

実話に基づいた作品で、当時日本のメディアにも取り上げられたので、記憶にあるが、機長の究極の決断に対して、疑義が出されていたとは知らなかった。委員会はコンピューターでのシミュレーションの結果、機長の判断ミスだと決めつけようとするが、機長は危険に直面した時の人間の行動からコンピューター判断の欠陥を実証してみせる。

事故後に一躍脚光を浴び、英雄と祭り上げられ、裏では乗客を危険にさらしたのではと疑われ、苦悩する機長をトム・ハンクスが好演。それにしても御年86歳でこの映画を撮ったクリント・イーストウッドはすごい。

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昨日、テニス仲間のSさんからベランダ菜園で出来たゴーヤをいただいた。薄切りし、塩で軽く揉んで水洗いし、削り節とゆずポンで食す。
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『超高速!参勤交代 リターンズ』 [映画]

一向に雨が止まず、テニスができない。旅の報告がてら、鍼灸院に行き、その足で映画『超高速!参勤交代 リターンズ』を見に品川へ。

前作『超高速!参勤交代』の続編。無理難題を押し付けられ、藩とり潰しの危機に陥った湯長谷藩はなんとか知恵を絞って、行きの参勤を無事果たしたのだったが、再び老中の謀略により、帰り道に大きな困難に直面し、藩を乗っ取られそうになる。

民を思う温かい人柄の藩主とその家来たちは今回も一丸となって、藩のため、ひいては民のために全力を尽くして、大ピンチを切り抜ける。ありえないような奇想天外なストーリーだが、アクションあり、笑いありの勧善懲悪時代劇で、見ていて痛快。故郷の福島弁が心地よく響き、雨で憂鬱になっていた気分が晴れた。

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懐かしいキャンベルを田舎の弟に頼んで送ってもらう。昨今、ブドウは高級化して、近所のスーパーや果物屋ではキャンベルを売っていない。
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『シング・ストリート 未来へのうた』 [映画]

有楽町に、アイルランド映画『シング・ストリート 未来へのうた』を見に行く。『once ダブリンの街角で』『はじまりのうた』のジョン・カーニー監督の半自伝的な作品。前2作とも心に残る音楽映画だったので、期待しての鑑賞。

1980年代のダブリンが舞台。14歳のコナーは父親が失業したため、公立学校に転校させられる。そこは無法地帯のような荒れた学校で、イジメに遭う。両親が喧嘩ばかりしている家での慰めは、学校を中退して引きこもりの兄とテレビでミュージック・ビデオを見ながら音楽の話をすること。

ある日、街でラフィナという美少女に一目惚れ。モデルだという彼女に思わず、自分のバンドのプロモーション・ビデオに出ないかと誘う。コナーは急いで仲間を募ってバンドを組み、練習してPV製作に打ち込む。動機はラフィナの関心を引くためのバンド結成だったが、やがて音楽で自分の気持ちを表現することの喜びに目覚め、前を向いて歩きだす。

音楽を通して成長していく男の子の青春物語。ストーリーとしてはありきたりだが、さすがカーニー監督、随所に音楽を効果的に使っている。80年代の音楽に浸るだけでも見て損はない作品。

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弟の家の犬、アイマール君。加齢のため、あまり歩かなくなった。以前は、”さんぽ”と言うと、しっぽを振って喜んだのに、最近はその気にならないらしい。
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『カンパイ!世界が恋する日本酒』 [映画]

雨降りの一日。水不足が心配されている現状を考えると歓迎の雨。願わくば、貯水ダムがある地域にたくさん降ってほしい。

連れ合いと渋谷のシアター・イメージフォーラムで、 ドキュメンタリー映画『カンパイ!世界が恋する日本酒』を見た。

主な登場人物は、京都の酒蔵で働く外国人初の杜氏となったイギリス人、日本酒に魅せられ、ワークショップや本を通じて世界へ日本酒の魅力を伝えている鎌倉在住のアメリカ人、震災で被害を受けるも海外に出て行って日本酒を売り込む岩手の南部美人蔵元の3人。

生い立ちから現在の立場に至るまでのそれぞれのエピソードが挿入され、彼らと日本酒の関わりが語られる。米と麹、それに水で作られる日本酒だが、酒米も水も土地によって違うし、製法もひとつではない。シンプルだけど味や飲み方が多様で奥深い日本酒の魅力にとりつかれた3人の仕事を通して、日本酒の素晴らしさを知ることができる。

酒蔵数は数十年前より半減しているとはいえ、まだ全国に千以上あるそうだ。和食ブームもあって、日本酒にも脚光が当たるようになってきたが、生き残るのは大変だろうな。

我が家のそば会は、私の手料理も出すので、ビールやワインから始まるが、そばを食べる時には断然日本酒だ。そばには日本酒以外のお酒は考えられない。

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日本酒の映画を見て、頂き物の日本酒を味わう。
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『フラワーショウ!』 [映画]

昨日と10℃以上気温差がある涼しい梅雨空の日。五反田で用事があったので、徒歩で向かう。35分で到着。用事を済ませたあと、五反田から再び徒歩で恵比寿ガーデンプレイスへ。帰りは目黒まで歩き、駅地下で刺身を買ったので、電車で帰宅。今日の歩行距離は7kmくらい。

恵比寿のガーデンシネマで、アイルランド映画『フラワーショウ!』を見た。アイルランドの田舎町で育ったメアリーは有名なガーデンデザイナーのアシスタントに採用されるが、長年書き溜めたデザインノートを盗まれたあげく解雇されてしまう。打ちひしがれていたメアリーだが、ロンドンで開催される権威あるチェルシー・フラワーショウに出て、金メダルを取ろうと決心する。

わずか8枠しかないところに2000人の応募があったが、自然をテーマにしたデザインで、見事出場を果たす。しかし、資金も人脈もない彼女にとって、実現への道のりは険しかった。

史上最年少で由緒あるフラワーショウで優勝した実在の人物を描いたサクセスストーリー。小さい時から自然に親しみ、人工的で美しい庭より自然を生かした庭をと模索して、実現し、そのメッセージを世界に発信した主人公には共感できる。しかし、映画は心惹かれ、協力してもらいたい男性を追って訪ねたエチオピアでのシーンが長すぎ、ちょっと中だるみ。もっとショウ本番前の庭作りの模様やほかの参加者の庭との比較などを描いてほしかった。

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映画の前に、久しく足を踏み入れていなかった恵比寿麦酒記念館に行き、ビールとホットドッグでお昼。以前はいかにもプロ的なおじさまがビールをついでくれたが、今は若い女性で一味違う気がした。人件費を節約しているのかな。
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『裸足の季節』 [映画]

昨日恵比寿で見た映画はトルコ人女性監督の『裸足の季節』。イスタンブールから1000km離れた村に住む十代の5人姉妹。両親が10年前に事故で亡くなったため、祖母と叔父と一緒に暮らしている。

ある日、学校からの帰り道、海の中で男の子たちと騎馬戦をして遊んでいるところを見た近所の人が男の首に跨っていたと祖母に告げ口をする。ふしだらだと怒った祖母と叔父は彼女たちを外出禁止にしてしまう。それでも夜、こっそりと抜け出してサッカーを見に行ったりしていたが、締め付けはますます厳しくなり軟禁状態になる。長女から次々と見合いをさせられ、大人たちが決めた相手と結婚させられる。しかし、自由に生きたいと願う13歳の末っ子のラーレだけは、なんとしてもここから脱出してイスタンブールに行こうと決意する。

都会から遠く離れた田舎とはいえ、現代のトルコでまだこんな封建的な因習や女性差別が残っているのかと驚いたと同時に、エネルギーにあふれた美しい姉妹たちのみずみずしさが印象的だった。笑えるシーンもあり、社会的なテーマを暗い感じで描いた映画ではない。

7年前トルコに行ったが、政教分離政策で学校など公的な場所でのスカーフ着用はむしろ禁止だったし、イスタンブールで出会った若い女性たちは東京の繁華街で見る女性たちと少しも変わらないように見えた。でも、ひと昔前の日本と同じで、田舎と都会では考え方がかなり違うのかもしれない。

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イスタンブールの若い女性たち
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『ハッピーアワー』 [映画]

見逃してしまった作品がキネカ大森で上映されていると知り、見に行った。昨年のロカルノ国際映画祭で、演技経験のない4人の女性たちが最優秀女優賞を受賞して話題になった作品『ハッピーアワー』。

神戸に住む30代後半の仲良し女性4人が主な登場人物。バツイチでシングルの看護師あかり、中学生の息子がいる主婦桜子、共働きのキャリアウーマン芙美、夫が物理学者の主婦純。

なにかと集まってはガールズトークを楽しみ、お互い親友だと思っていた4人。あるワークショップの打ち上げ会で、純が1年前から離婚協議をしていると告白したことでほかの3人は動揺する。それをきっかけに3人それぞれの人生も揺らいでいく。

3部作で上映時間が5時間17分、休憩時間を入れると6時間も映画館で過ごすことになるので、見る方も覚悟がいるなあと思ったけど、それほど長くは感じなかった。女性たちはどこに向かって行くのだろうかと考えているうちに、あっという間に数時間が経過。有名な俳優はおろかプロの俳優もほとんど出演していない映画だからか、演技が自然体なのがよかった。自分が思っていることを相手に伝えることの難しさや女性の複雑な心理もよく描けていた。行く前は上映時間の長さに怯んだが、やっぱり見てよかった。

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手を咬む弟の家のワンちゃん。
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『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』 [映画]

今日は朝9時から専属ヒッティングパートナーと1時間ちょっと練習しただけでテニスはお終いにして、クラブから徒歩で帰宅。お昼は家でビールを飲みながらの簡単ご飯。ビールは昼間に飲むのが断然美味しい。

昨日の2本目の映画は、マイケル・ムーア監督のドキュメンタリー『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』。この監督の作品は、アメリカの銃社会を題材にした『ボウリング・フォー・コロンバイン』以来、何本か見ている。今まではアメリカ国内の問題を取り上げていたが、今度はアメリカ国外に目を向け、アメリカの現状と対比させている。

イタリアの工場で働く労働者や経営者を訪ねると、リレッシュしてこそいい仕事ができるので、長期の有給休暇を取るのは当然の権利であり必要と言われる。知らなかったけど、アメリカでは労働法に休暇の項目がないらしい。フランスでは学校給食を取材。前菜からデザート、チーズまでのフルコース。製作チームの一人がアメリカの娘にスマホで送らせた給食の写真は見るからに不味そうな料理。スロベニアの英語で授業をしている大学に行くと、アメリカ人の大学生が言う。アメリカでは授業料を払えず中退せざるをえなかったため、授業料無料のこの国で学んでいるのだと。

学力世界一のフィンランドでは教育方法、死刑のないノルウェーでは刑務所の環境、チュニジアでは民主化と女性の権利獲得までの戦い、ドイツでは労働時間の短縮と過去に向き合う授業、ポルトガルではドラッグの合法化、公選による世界初の女性大統領を生んだアイスランドでは女性優遇策を勝ち取った女性たちの活躍ぶりを伝えている。

どの国と比較しても大国アメリカは魅力的とは思えない。登場した人たちにアメリカに住みたい?と尋ねると、皆住みたくないと答える。一部の裕福な人や大会社勤めの人を除いては医療保険も有給休暇もなし。お金がなければ大学にも行けないという格差社会。それに、税金の使途で軍事費が占める割合が半端じゃない。これでは社会福祉に回るお金などあるはずがない。

翻って日本はアメリカよりむしろひどい状況にある。選挙のために消費増税を遅らせ、国の借金(つまりは国民の借金)は増えるばかり。そして切り捨てられるのは防衛費ではなく福祉費。住みたい国にするには、国民がそうしたいと強く思わない限り実現はできない。監督が取材した国々の取り組みにたくさんのヒントがあるので、多くの人に見てほしい映画だ。

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先月、田舎の弟の家にいる時に近所の方から、たくさんの香菜(パクチー)をいただいた。ネットで調べて作ったのが食べるラー油みたいなもの。細かく刻んだ香菜にオイル(私はサラダオイルとごま油を使用)、刻んだ唐辛子、おろしたニンニク少々、塩、醤油(またはナンプラー)を混ぜるだけ。ご飯や冷奴にのせて、また納豆に混ぜても美味しく、弟夫婦にも好評だったので、また作った。でも、香菜が苦手な連れ合いは手を出さない。
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『素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店』 [映画]

毎朝食べる納豆がなくなったので、有楽町界隈の映画館で上映中の作品をチェック。納豆を買いがてら、2本見てきた。

1本目は、オランダ映画『素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店』。オランダの貴族で広大な屋敷に住むヤーコブは子供の頃の父の死をきっかけに感情を失い、怒りも喜びも感じない日々を送っている。母の死後、自殺を試みるが、その度に邪魔が入ってことごとく失敗。ある時、偶然に拾ったマッチ箱に記されていたブリュッセルの旅行代理店を訪ねる。そこはあの世への旅を企画・実行してくれる代理店だった。

いくつかあるコースの中から、ヤーコブはいつ死ぬことになるかわからないサプライズコースを選ぶ。ところが、同じコースに申し込んだアンネという女性と出会い、話すうちに少しずつ彼に感情が戻ってきて、もう少し生きたいと思うようになる。しかし、契約では途中で気が変わっても変更は不可能ということになっていた。

コミカルに描かれているけど、かなりブラック。二転三転し、ラストまでどうなるのかと気が揉めたあげく、意外な結末に驚かされる。代理店の社長が今は自殺ほう助は違法だが、ますます人が長生きするようになる将来はきっと合法になると言うのを聞いて、ありうるかもと思った。変わった状況設定で不思議な作品だが、結構考えさせられる。

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交通会館内の「むらからまちから」で売られている宮城県の川口納豆。いつも20個買って、冷凍保存し、朝食のおかずの一品にしている。中粒で美味しい、たれが付いていない、冷凍するのにかさばらないのが気に入っている。
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『海よりもまだ深く』 [映画]

昨日、往復徒歩で『海よりもまだ深く』を品川に見に行った。家族を描くことにかけては定評のある是枝監督の作品。『歩いても歩いても』に出演していた阿部寛と樹木希林が今回も親子役で出ている。

昔一度だけ文学賞を取ったが、その後パッとせず、興信所で働いている良太はバツイチ。お金がないのに一攫千金を夢見て競輪場に通い、息子の養育費も家賃も払えず、同僚に借金するようなダメ男。そのくせ、息子との月一の面会を待ちわび、元妻には未練たっぷり。夫を亡くし団地に慎ましく暮らす母親を訪ねるのもお金目当て。母親もそれをわかっているが、息子を責めない。

いつもの是枝作品と同様、淡々とした日常を描いている。冒頭の母親と娘の会話があまりにリアルで思わず笑ってしまう。母親役の樹木希林の存在なくして成立しないような映画だ。地味な作品なので、退屈に感じる人もいるかもしれないが、しんみりとしながらも温かい気持ちになれる。

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弟の家に行っている時、近所の方が雀の子が庭に落ちていたと持ってきた。どうすればよいかと相談されたので、私がネットで検索し、ドッグフードをふやかしたものを練ってピンセットで食べさせるという方法があるらしいと教えて、弟の犬の餌を差し上げた。翌日、1羽は死んでしまったけど、もう1羽は元気ですと見せに来てくれた。まだ生き延びているかしら。
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『殿、利息でござる!』&『ちはやふる-下の句-』 [映画]

昨日は品川で映画を2本見てから、大森に移動。駅近くのイタリアンで開かれた女子会に出席。女子会恒例のおしゃべりがさく裂。しゃべって、飲んで、食べて、いつものごとく愉快なひとときを過ごす。

1本目の映画は、江戸時代に実際にあった話を元にした『殿、利息でござる!』。仙台藩の宿場町、吉岡藩は重税で夜逃げする人が後を絶たず、さびれる一方。町の行く末を心配する造り酒屋の主人、十三郎をはじめとする町の重鎮たちが考えた秘策は、財政難の仙台藩に大金を貸し、その利息を住民に配分すること。目標額は千両(今のお金で3億)。賛同者を募って計画は動き出すが、次々と難題が降りかかる。

藩にお金を貸して利子を稼ぐという発想に驚かされるが、それにもまして町を存続させるために私財をつぎ込んで協力した人がたくさんいたというのがすごい。しかも、「この行いを末代まで決して人様に自慢してはならない」という掟まで作ったのだ。

実現にこぎつけるまでの成り行きが面白く、当時の藩下の武士と百姓・商人の立場や暮らしがよくわかる。十三郎の家族のエピソードにはほろりとさせられるし、笑いあり、涙ありのよくできた娯楽映画だ。どこかの知事にはぜひ見てもらいたい作品。

『ちはやふる-下の句-』は、競技かるたに青春をかける高校生たちを描いた作品の続編。若者たちのかるたへの情熱がますます高まり、新しいエピソード、人物も登場して、前作同様楽しめた。

昨夜、食べた料理(5人でシェアしていただく)
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